稲荷神(いなりしん)は、稲をつかさどる神さまです。穀物をつかさどる宇迦之御魂神(うか の みたま の かみ)と同一視されます。
稲荷神は、穀物と農業の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、五穀豊穣、商売繁盛、金運上昇、芸事上達、その他です。
神仏習合(しんぶつ しゅうごう)の考えでは、稲荷神は、仏教の神さまの荼枳尼天(だきにてん)と同一視されます。
神仏習合は、神道と仏教が神道と仏教を融合した考えです。神仏習合では、「日本の神さまは、仏教の神さまが変化(へんげ)した姿である」と考えます。
荼枳尼天は狐の精です。また、荼枳尼天は白い狐に乗った女神として描かれることが多くあります。そのため、日本でも「稲荷神のお使いは狐である」と考えられるようになりました。
別名
- 稲荷大神(いなり おおかみ)
- 稲荷大明神(いなり だいみょうじん)
- 宇迦之御魂神(うか の みたま の かみ)
- 倉稲魂命(うか の みたま の みこと)
- 宇賀魂命(うが の みたま の みこと)
- その他
神格
- 穀物の神
- 食物の神
- 農業の神
- 産業の神
- その他
ご神徳 (ご利益)
- 五穀豊穣(穀物がたくさん穫れる)
- 商売繁盛(商売がうまくいく)
- 家内安全(家族が安全で健康で暮らせる)
- 金運上昇(お金に恵まれる)
- 芸事上達(音楽、芸術、芸能がうまくなる)
- その他
神使
- 狐