浅草神社(東京・台東区)

浅草神社(東京・台東区) 神社と寺院
浅草神社(東京・台東区)

今回の記事では、浅草神社(あさくさ じんじゃ)を紹介します。

浅草神社は、東京の台東区にある神社です。この神社は三社権現(さんじゃ ごんげん)を祀っているため、昔から「三社さま」の名前で親しまれています。

この神社は、銀座線の浅草駅(1 番出口)から徒歩 5 分のところにあります。また、浅草神社の隣には、東京で一番古い寺院の浅草寺(せんそうじ)があります。

浅草神社の主祭神(中心となる神さま)は、三社権現(さんじゃ ごんげん)です。この神さまのご神徳(ご利益)は明確ではありません。しかし、浅草神社は心願成就(神仏に強く願えば何でも叶う)のご神徳(ご利益)があると言われています。

浅草神社の由緒は、浅草寺のそれと密接な関係があります。浅草寺が建てられるきっかけは、3 人の地元の人たちです。浅草神社は、この 3 人を祀っています。

浅草神社は、毎年 5 月に「三社祭」という、例大祭を行います。この祭は江戸三大祭りの 1 つです。三社祭には、毎年 200 万人以上の人出があります。

なお、この記事は英語版とやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎの記事を参照してください。

また、浅草寺の詳細については、つぎの記事を参照してください。

由緒(歴史)

浅草神社(東京・台東区)
浅草神社(東京・台東区)

浅草神社によると、この神社の始まりは 7 世紀にまでさかのぼります。そしてそれは、隣りにある浅草寺(せんそうじ)と深い関係があります。

その昔、檜前浜成(ひのくま はまなり)と檜前武成(ひのくま たけなり)という、漁師の兄弟がいました。

628 年(推古 36 年)、檜前浜成と檜前武成が隅田川で漁をしていると、網に仏像が入っていました。檜前兄弟は、浅草の郷士(ごうし)の土師真中知(はじ まなかち)に相談しました。

土師真中知は、この仏像は観音菩薩(かんのん ぼさつ)であると言いました。観音菩薩は、人びとに現世利益をもたらす、慈悲の仏さまです。

そこで、檜前兄弟と地元の人たちは祠を作り、そこに観音菩薩の像を祀りました。

その後、土師真中知は出家しました。彼は自宅を寺院とし、檜前兄弟が見つけた観音菩薩の像を祀りました。これが浅草寺です。

平安時代の終わりから鎌倉時代の初めごろ、土師真中知の子孫は、観音菩薩のお告げを受けました。

彼はそのお告げに従い、浅草寺に土師真中知、檜前浜成、そして檜前武成の 3 人を郷土神として祀りました。これが三社権現(さんじゃ ごんげん)です。

1868 年(明治元年)の神仏分離令により、三社権現は浅草寺から独立しました。その際、名前を三社権現から三社明神社(さんじゃ みょうじんしゃ)に変更しています。1873 年(明治 6 年)、三社明神社は、名前を浅草神社に変更しました。

祀られている神さまとご神徳(ご利益)

三社権現(さんじゃ ごんげん)

浅草神社の主祭神は、三社権現(さんじゃ ごんげん)です。三社権現は、浅草神社と浅草寺の始まりとなった、つぎの 3 人を郷土神として祀ったものです。

  • 檜前浜成(ひのくま はまなり)
  • 檜前武成(ひのくま たけなり)
  • 土師真中知(はじ まなかち)

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

東照宮(とうしょうぐう)

浅草神社は、相殿神(主祭神と一緒に祀られている神さま)として東照宮(とうしょうぐう)を祀っています。東照宮は、東照大権現(とうしょう だいごんげん)とも呼ばれます。

東照宮は、江戸幕府の初代将軍である徳川家康(とくがわ いえやす)のことです。浅草神社によると、浅草神社が東照宮を祀るようになったのは 1649 年(慶安 2 年)です。

東照宮は、国家鎮護(国家を守り、安定させる)の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、仕事運上昇、商売繁盛、家内安全、心願成就(神仏に強く願えば何でも叶う)、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

大国主命(おおくにぬし の みこと)

大国主命(おおくにぬし の みこと)も浅草神社の相殿神です。大国主命は、大己貴命(おおなむち の みこと)とも呼ばれます。

因幡の白兎の話で、ウサギを助けた(治療のアドバイスを与えた)のが大国主命(当時の名前は大己貴命)です。そのため、大国主命は医薬の神さまとしてもみなされるようになりました。

大国主命は、国造り、医薬、縁結びの神さまです。主なご神徳(ご利益)は、商売繁盛、病気平癒、夫婦和合、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

恵比寿天(えびすてん)

恵比寿天(えびすてん)は、浅草神社の相殿神です。恵比寿天は飛鳥大神(あすか おおかみ)や事代主神(ことしろぬし の かみ)とも呼ばれます。

恵比寿天は漁業と商売の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、大漁追福、商売繁盛、家内安全、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

倉稲魂命(うか の みたま の みこと)

浅草神社の境内社(境内にある小さな神社)の被官稲荷神社は、倉稲魂命(うか の みたま の みこと)を祀っています。この神さまは稲荷神(いなりしん)とも呼ばれます。

倉稲魂命は、穀物と農業の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、芸事上達、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

見どころ

社殿

浅草神社(東京・台東区)
浅草神社(東京・台東区)

浅草神社の社殿は、1649 年(慶安 2 年)に江戸幕府の第三代将軍である徳川光公(とくがわ いえみつ)が建てたものです。

この社殿は、権現造り(ごんげん づくり)と呼ばれる建物です。その特徴は、本殿(神さまを祀るための建物)、幣殿(儀式を行うための建物)、および拝殿(参拝するための建物)が渡り廊下で繋がっていることです。権現造りは、江戸時代の初期の代表的な神社の建築様式です。

社殿の外壁は漆で塗装されており、さらに麒麟や飛龍などの霊獣が色鮮やかに描かれています。社殿は経年劣化が目立ってきていたため、1961 年(昭和 36 年)と 1994 年(平成 6 年)にそれぞれ 3 年かけて修営されています。

浅草神社の社殿は度重なる災害や戦争の被害を免れ、現在も当時の面影をそのままに残しています。そのため、1951 年(昭和 26 年)に国の重要文化財に指定されています。

三社祭

三社祭(さんじゃ まつり)は、毎年 5 月の第 3 週に行われる浅草神社の例大祭です。正式名称は浅草神社例大祭ですが、三社祭の名前で親しまれています。

三社祭は 1312 年(正和元年)に始まったと伝えられています。日枝神社の山王祭、神田神社の神田祭とともに、三社祭は江戸三大祭のひとつに数えられます。

神輿渡御(みこしとぎょ)を中心に 3 日間に渡って行われ、祭の期間中は浅草一帯が 1 年でもっとも活気づくといわれており、ウィキペディアによると 200 万人を超える人出を数えるとのことです。

残念なことに昨年からの新型コロナ ウィルスの影響で 2020 年(令和 2 年)と 2021 年(令和 3 年)の三社祭は規模が大幅縮小されています。

被官稲荷神社(ひかん いなり じんじゃ)

被官稲荷神社(東京・台東区)
被官稲荷神社(東京・台東区)

被官稲荷神社(ひかん いなり じんじゃ)は、浅草神社の境内社(境内にある小さな神社)です。この神社の場所は浅草神社の社殿の右奥です。

被官稲荷神社の創建には、浅草の町火消の親分である新門辰五郎が深く関わっています。また、稲荷神社らしく、境内にはたくさんの愛らしい狐たちが祀られています。

この神社の詳細については、つぎの記事を参照してください。

浅草富士浅間神社(あさくさ ふじ せんげん じんじゃ)

浅草富士浅間神社(東京・台東区)
浅草富士浅間神社(東京・台東区)

浅草富士浅間神社(あさくさ ふじ せんげん じんじゃ)は、浅草神社の兼務社(けんむしゃ)です。つまり、浅草神社の宮司が浅草富士浅間神社の宮司を兼ねています。

浅草富士浅間神社は、富士山を象徴する神さまである、木花開耶姫命(このはな さくやひめ の みこと)を祀っています。この神さまの主なご神徳(ご利益)は、火難除け、安産、子授け、その他です。

この神社の詳細については、つぎの記事を参照してください。

浅草名所七福神(恵比寿天)

浅草神社の恵比寿天は、浅草名所七福神(あさくさ などころ しちふくじん)の 1 柱(はしら)に数えられています。浅草名所七福神とは、東京都の台東区と荒川区にある 9 つの社寺に祀られている七福神のことです。

浅草名所七福神めぐりは、おすすめの浅草観光の 1 つです。通常、七福神めぐりは正月に行いますが、浅草名所七福神めぐりはいつでも楽しむことができます。

浅草名所七福神の詳細については、つぎの記事を参照してください。

各種情報

社務所の受付時間

  • 午前 9 時から午後 4 時まで

電話番号

  • 03-3844-1575

住所

  • 〒111-0032 東京都 台東区 浅草 2-3-1

地図

アクセス(電車)

  • 銀座線の 浅草駅(1 番出口)から徒歩 7 分
  • 浅草線の 浅草駅(A4 出口)から徒歩 7 分
  • 東武伊勢崎線(東武スカイツリー ライン)の 浅草駅(北改札口)から徒歩 7 分
  • つくばエクスプレス線の 浅草駅(A1 出口)から徒歩 10 分

アクセス(めぐりんバス)

  • 北めぐりん(浅草まわり)の 浅草寺北 停留所(停留所の番号:22 番)から徒歩 2 分
  • 北めぐりん(浅草まわり)の 二天門 停留所(停留所の番号:23 番)から徒歩 2 分
  • 東西めぐりんの 雷門通り 停留所(停留所の番号:31 番)から徒歩 7 分
  • 東西めぐりんの 雷門前 停留所(停留所の番号:33 番)から徒歩 7 分
  • ぐるーりめぐりんの 浅草雷門 停留所(停留所の番号:17-2 番)から徒歩 7 分

めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。

アクセス(都営バス)

  • 都営バス(草 43)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 24)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 42-3)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 64)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 64)の 二天門 停留所 から徒歩 1 分
  • 都営バス(上 26)の 浅草二丁目 停留所 から徒歩 2 分
  • 都営バス(都 08)の 浅草二丁目 停留所 から徒歩 2 分

二天門 停留所は浅草神社の横、浅草二丁目 停留所は浅草寺の裏にあります。また、雷門 停留所は浅草文化観光センターの横にあります。

公衆トイレの有無

  • なし(隣接する浅草寺に公衆トイレがあります)

参考

浅草神社 三社様
東京都台東区にある浅草神社(三社様)のホームページです。社殿の歴史や、「三社様」として親しまれている浅草神社の由緒、御祭神をご紹介いたします。三社祭など年中行事のご案内もしております。
浅草神社 | TAITOおでかけナビ | 上野・浅草・谷中・浅草橋・徒蔵など台東区の公式観光情報サイト
浅草神社【三社様】 - 東京都神社庁
タイトルとURLをコピーしました