この記事では、小網神社(こあみ じんじゃ)を紹介します。
小網神社は、東京の中央区にある神社です。最寄り駅は日比谷線や浅草線の人形町駅ですが、駅からは 6 分ほどの距離です。
小網神社の主祭神(中心となる神さま)は、稲荷神(お稲荷さま)と市杵島姫命(いちきしまひめの みこと)です。稲荷神は農業の神さま、市杵島姫命は水の神さまです。これら神さまのご神徳(ご利益)は、商売繁盛、家内安全、芸事上達などです。
この神社は強運厄除けの神社として有名です。関東大震災や東京大空襲で難を逃れたこと、第二次世界大戦に出兵した氏子が全員生きて戻れたことが理由です。
なお、この記事はやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎのリンク先を参照してください。
由緒(歴史)
1,000 年以上前、源信(げんしん)という、天台宗のお坊さんがいました。源信は、恵心僧都(えんしん そうず)という名前も持つ、有名な人です。
源信は、この地域に庵を建てました。この庵は、観世音菩薩(かんぜおん ぼさつ)と弁財天(べんざいてん)という 2 人の仏さまをまつっていました。
1466 年、庵の近所で悪い病気がはやりました。
ある日、漁師の老人が庵にやって来ました。その老人は、海に浮いていた稲の穂を持っていました。老人は、数日間庵で過ごしました。
ある夜、庵の主人は、源信の夢を見ました。源信は、「老人を稲荷神としてまつりなさい」と言いました。さらに、源信は、「そうしたら、悪い病気はなくなります」と言いました。朝、庵の主人が目を覚ますと、老人はいませんでした。
庵の主人は、老人を稲荷神としてまつる神社を建たてました。庵の主人と村の人たちは、いっしょうけんめい稲荷神に祈りました。すると、悪い病気はなくなりました。
これが小網神社です。
神さまとご神徳(ご利益)
倉稲魂命(うかの みたまの みこと)
被官稲荷神社の主祭神は倉稲魂命(うかの みたまの みこと)です。この神さまは稲荷神(いなりしん)とも呼ばれます。
倉稲魂命は穀物や農業の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、芸事上達などです。この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。
市杵島姫命(いちきしまひめ の みこと)
市杵島姫命(いちきしまひめの みこと)は、七福神の弁財天(べんざいてん)と同一視されています。
見どころ
下町八福神(強運厄除)
小網神社は、下町八福神(したまち はちふくじん)の 1 つです。下町八福神とは、東京の中央区と台東区にある 8 つの神社のことです。
下町八福神では、それぞれの神社ごとに異なるご神徳(ご利益)があります。小網神社のご神徳は「強運厄除」です。
下町八福神すべてを参拝することを「下町八福神めぐり」や「下町八社福参り」といいます。下町八福神めぐりは、地域おこしの一環として 1981 年(昭和 56 年)に始まりました。
その名のとおり、下町八福神はすべて東京の下町にあります。8 つの神社をめぐることで、下町の名所旧跡を楽しんだり、下町情緒を味わったりできます。
下町八福神の詳細については、つぎの記事を参照してください。
各種情報
社務所の受付時間
- 午前 9 時から午後 5 時まで
電話番号
- 03-3668-1080
住所
- 〒103-0016 東京都 中央区 日本橋 小網町 16-23
地図
アクセス(電車)
- 日比谷線の 人形町駅(A2 出口)から徒歩 5 分
- 浅草線の 人形町駅(A5 出口)から徒歩 7 分
- 半蔵門線の 水天宮前駅(8 番出口)から徒歩 10 分
- 東西線の 茅場町駅(10 番出口)から徒歩 15 分
アクセス(都営バス)
- 都営バス(錦 11)の 蛎殻町 停留所 から徒歩 3 分
- 都営バス(錦 11)の 水天宮 停留所 から徒歩 6 分
- 都営バス(秋 26)の 水天宮 停留所 から徒歩 6 分
- 都営バス(秋 26)の 人形町三丁目 停留所 から徒歩 6 分
- その他
公衆トイレの有無
- なし(1 分ほど歩いたところにある小網町児童遊園に公衆トイレがあります)