この記事では、東京の弁天院(べんてんいん)を紹介します。
弁天院は、東京の台東区にある、曹洞宗の寺院です。正式名称は朝日山弁天院(あさひざん べんてんいん)ですが、昔から朝日弁財天(あさひ べんざいてん)の名前で親しまれています。
この寺院は、最寄り駅である日比谷線の入谷駅(3 番出口)から徒歩 4 分くらいです。入谷駅から昭和通りを北に進み、安藤植木店の手前の路地を右に曲がったところにあります。
弁天院の本尊は南無釈迦牟尼佛(なむしゃかむにぶつ)です。これは、釈迦如来(しゃかにょらい)の別名です。釈迦如来は、人びとを悟りに導く仏さまです。
その名のとおり、弁天院は七福神の弁財天を祀っています。また、上野の不忍池弁天堂(しのばずのいけ べんてんどう)でも弁財天を祀っています。この 2 柱の弁財天は「姉妹弁財天」と呼ばれています。
なお、この記事はやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎの記事を参照してください。
由緒(歴史)
弁天院によると、この寺院の始まりは 17 世紀にまでさかのぼります。
その昔、水谷勝隆(みずのや かつたか)という人がいました。彼は、常陸国(ひたちのくに)の下館藩(しもだてはん)の大名でした。下館藩は常陸国の西北(現在の茨城県)にあった藩です。
天海(てんかい)が不忍池弁天堂(しのばずのいけ べんてんどう)を建てる際、水谷勝隆は天海に協力しました。1624 年のことです。
不忍池弁天堂は、滋賀県の琵琶湖にある竹生島(ちくぶしま)の宝厳寺(ほうごんじ)を模したものです。宝厳寺は七福神の弁財天を祀っています。そのため、不忍池弁天堂にも弁財天が祀られました。
当時、水谷勝隆は竜泉に下屋敷を持っていました。彼はそこに祠を建て、その祠にも弁財天を祀りました。これが弁天院の始まりです。
神さまとご神徳(ご利益)
弁財天(べんざいてん)
弁天院は、七福神の弁財天を祀っています。弁財天は芸事や金運の神さまです。弁財天のご神徳(ご利益)は、商売繁盛、金運上昇、芸事上達、その他です。
また、弁財天は市寸島比賣命(いちきしまひめの みこと)と同一視されています。この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。
見どころ
下谷七福神(弁財天)
弁天院の弁財天は、下谷七福神(したや しちふくじん)の 1 つです。下谷七福神は、台東区の下谷、根岸、三ノ輪にある 7 つの神社と寺院に祀られている七福神です。
下谷七福神の詳細については、つぎの記事を参照してください。
各種情報
寺務所の受付時間
- 平日の午前 9 時から正午まで(要確認)
電話番号
- 03-5246-1111
住所
- 〒110-0012 東京都 台東区 竜泉 1-15-9
地図
アクセス(電車)
- 日比谷線の 入谷駅(3 番出口)から徒歩 4 分
入谷駅から昭和通りを北に進むと安藤植木店が左手にあります。弁天院は、安藤植木店の手前の路地を右に曲がってすぐのところにあります。なお、弁天院は弁天院公園の奥にあります。
アクセス(めぐりんバス)
- 北めぐりん(根岸まわり)の 竜泉一丁目 停留所(停留所の番号:7 番)から徒歩 3 分
- 北めぐりん(根岸まわり)の 大正小学校 停留所(停留所の番号:17 番)から徒歩 3 分
- 南めぐりんの 大正小学校前 停留所(停留所の番号:28-2 番)から徒歩 3 分
めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。
アクセス(都営バス)
- 都営バス(都 08)の 下谷警察署前 停留所 から徒歩 3 分
公衆トイレの有無
- なし(弁天院から徒歩 4 分ほどの大正公園に公衆トイレがあります)