牛嶋神社(東京・墨田区)

牛嶋神社(東京・墨田区) 神社と寺院
牛嶋神社(東京・墨田区)

この記事では、牛嶋神社(うしじま じんじゃ)を紹介します。

牛嶋神社は、東京の墨田区にある、古い神社です。この神社は、銀座線や東武伊勢崎線の浅草駅から徒歩 10 分のところにあります。隅田川に架かる、言問橋からも、この神社を見ることができます。

牛嶋神社の主祭神(中心となる神さま)は、戦いと農業の神さまである、須佐之男命(すさのお の みこと)などです。この神さまのご神徳(ご利益)は、厄除け、家内安全、五穀豊穣、その他です。

牛嶋神社を建てたのは、慈覚大師(じかく だいし)の名前でも知られる、円仁(えんにん)です。円仁は、須佐之男命のお告げに従い、この神社を建てました。

その名のとおり、牛嶋神社は牛と縁が深いことで有名です。撫牛(なでうし)や狛牛など、境内には牛にまつわるものがたくさんあります。

牛嶋神社の鳥居は、三輪鳥居(みわ とりい)と呼ばれる、とても珍しい形をしています。三輪鳥居は、大きな鳥居の左右に小さな鳥居が付いています。

なお、この記事は英語版とやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎの記事を参照してください。

由緒

牛嶋神社によると、この神社の始まりは 9 世紀にまでさかのぼります。

その昔、円仁(えんにん)という、天台宗の僧侶がいました。円仁は、慈覚大師(じかく だいし)の名前も持つ、有名な人です。

ある日、円仁は、戦いと農業の神さまである、須佐之男命(すさのお の みこと)からお告げを受けました。

お告げの中で須佐之男命は「私のために神社を建てなさい」と言いました。また、この神は「この地に災いが起きたとき、私は恐ろしい牛の姿で現れて人びとを守ります」と約束しました。

860 年(貞観 2 年)、円仁は、須佐之男命を祀る神社を建てました。それが牛御前神社(うしの ごぜん しゃ)です。

明治時代になると、牛御前社はその名前を牛嶋神社に変えました。

神さまとご神徳(ご利益)

須佐之男命(すさのお の みこと)

牛嶋神社の主祭神(中心となる神さま)は、須佐之男命(すさのお の みこと)です。須佐之男命は、太陽神である天照大神(あまてらす おおみかみ)の弟です。また、神仏習合では牛頭天王(ごず てんのう)と同一とされています。

須佐之男命は、戦いと農業の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、厄除け、家内安全、五穀豊穣、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

天之穂日命(あめ の ほひ の みこと)

天之穂日命(あめ の ほひ の みこと)も牛嶋神社の主祭神です。天之穂日命は、太陽神である天照大御神の次男です。また、菅原道真は天之穂日命の子孫と言われています。

天之穂日命は、稲穂と農業の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、農業守護、商売繁盛、学問上達、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

貞辰親王命(さだとき しんのう の みこと)

貞辰親王命(さだとき しんのう の みこと)も牛嶋神社の主祭神です。貞辰親王命は、清和天皇の第 7 皇子を神格化したものです。牛嶋神社の社伝によると、貞辰親王は 938 年(天慶元年)にこの地で没したのが縁とされています。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

見どころ

三輪鳥居

牛嶋神社の入り口には、三輪鳥居(みわ とりい)と呼ばれる珍しい鳥居があります。三輪鳥居は、ふつうの鳥居の左右に小さな鳥居が付いています。この三輪鳥居は 三ツ鳥居(みつ とりい)とも呼ばれます。東京では、中央区の三輪神社にも同じものがあります。

牛嶋神社の三輪鳥居は2018 年(平成 30 年)の台風で壊れましたが、2019 年(令和元年)に建て直されました。この鳥居は、樹齢 170 年の天然のヒノキを使っています。また、飾り金物を取り付ける以外に釘を使っていません。

社殿

牛嶋神社の社殿は、総檜の権現造り(ごんげん づくり)と呼ばれる建物です。その特徴は、本殿(神さまを祀るための建物)、幣殿(儀式を行うための建物)、および拝殿(参拝するための建物)が繋がっていることです。権現造りは、江戸時代の初期の代表的な神社の建築様式です。

牛嶋神社の社殿は、1923 年(大正 12 年)の関東大震災で焼失しています。現在の社殿は、1932 年(昭和 7 年)に現在地に移ったときに新しく建てらたものです。

撫牛(なでうし)

牛嶋神社は、昔から撫牛信仰で有名です。撫牛信仰では、牛の石像を撫でながら健康を祈ります。

牛嶋神社には、撫牛のための像があります。この撫牛は、1825 年(文政 8 年)に作られたものです。それ以前は、牛の形をした自然の石でした。

お祈りの方法は簡単です。まず、自分の身体の悪い部分をなでます。次にこの撫牛の同じ部分をなでます。これで病気や怪我が治ると信じられています。また、牛嶋神社の撫牛は、身体の不調だけではなく、心の不調にも効果があります。

それ以外にも、この撫牛に「よだれかけ」をお供えする風習があります。その「よだれかけ」を生まれたばかりの子どもが使うと、その子どもは健康に育つといわれています。

狛牛

牛嶋神社は、日本でも珍しい狛牛が本殿の前で神さまを守っています。

昔の日本には、神仏習合という考えがありました。これは、神道と仏教とを同じものとするものです。その結果、人びとは、神道の神さまと仏教の仏さまを同じものと考えました。

神仏習合では、神道の神さまである須佐之男命と仏教の神さまである牛頭天王(ごず てんのう)は同じです。牛頭天王は牛の頭を持つ神さまです。そのため、牛嶋神社では牛が神さまの使いとなりました。

なお、明治時代の政府は、神仏習合を禁止しました。それが神仏分離です。これにより、神道の神さまと仏教の仏さまをきちんと区別するようになりました。

狛犬

牛嶋神社では、狛犬も神さまを守っています。牛島神社は古い歴史の神社なので、この神社の狛犬もとても古いものです。いちばん古い狛犬は、1729 年(享保 14 年)に奉納されたものです。これは、墨田区でもっとも古い狛犬です。

各種情報

社務所の受付時間(開門時間)

  • 4 月から 9 月までの期間:午前 5 時から午後 6 時まで
  • 10 月から 3 月までの期間:午前 5 時 30 分から午後 5 時まで

電話番号

  • 03-3622-0973

住所

  • 〒131-0033 東京都 墨田区 向島 1-4-5

地図

アクセス(電車)

  • 浅草線の 本所吾妻橋駅(A3 出口)から徒歩 10 分
  • 東武伊勢崎線の とうきょうスカイツリー駅(正面改札口)から徒歩 10 分
  • 東武伊勢崎線の 浅草駅(北改札口)から徒歩 10 分

アクセス(区内循環バス)

  • 区内循環バス(南部ルート)の 本所吾妻橋北 停留所 から徒歩 6 分

区内循環バス「すみだ百景 すみまるくん、すみりんちゃん」は、墨田区のコミュニティ バスです。墨田区を観光する場合、区内循環バスはとても便利です。

アクセス(都営バス)

  • 都営バス(上 26)の 言問橋 停留所 から徒歩 3 分
  • 都営バス(草 39)の 言問橋 停留所 から徒歩 3 分
  • 都営バス(業 10)の 言問橋 停留所 から徒歩 3 分

公衆トイレの有無

  • なし(隣接する墨田公園に公衆トイレがあります)

参考

すみだスポット - 牛嶋神社 | 一般社団法人 墨田区観光協会【本物が生きる街 すみだ観光サイト】
牛嶋神社【うしのごぜん社】 - 東京都神社庁
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