待乳山聖天(東京・台東区)

待乳山聖天(東京・台東区) 神社と寺院
待乳山聖天(東京・台東区)

この記事では、待乳山聖天(まつちやま しょうでん)を紹介します。

待乳山聖天は、東京の台東区にある、聖観音宗の寺院です。正式名称は待乳山 本龍院(まつちやま ほんりゅういん)ですが、昔から待乳山聖天の名前で親しまれています。

この寺院は、東武伊勢崎線(東京スカイツリー ライン)の浅草駅(北出口)から徒歩 10 分のところにあります。北めぐりん(浅草まわり)の隅田公園 停留所からは徒歩 1 分のところにあります。

待乳山聖天の本尊(中心となる仏さま)は、現世利益の仏さまである、大聖歓喜天(だいしょう かんぎてん)です。主なご利益は、夫婦円満、商売繁盛、縁結び、その他です。

この寺院の境内には、大根ときんちゃく袋がいろいろな所にあります。これらは、大聖歓喜天のご利益を表しています。大根は夫婦円満を、きんちゃく袋は商売繁盛を表しています。

また、待乳山聖天では、浴油祈祷を行っています。この祈祷はどんな願いもかなう秘法です。

なお、この記事は英語版とやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎの記事を参照してください。

由緒(歴史)

待乳山聖天によると、この寺院の始まりは 6 世紀にまでさかのぼります。

595 年(推古 3 年)、この地域の土地が盛り上がり、一夜で待乳山(まつちやま)ができました。そのとき、金色の龍が現れて待乳山を守りました。

601 年(推古 5 年)、この地域にひどい干ばつが起きました。飲む水や食べる物がなくなり、地元の人たちはとても困りました。

そのとき、十一面観世音菩薩(じゅういちめん かんぜおん ぼさつ)が大聖歓喜天(だいしょう かんぎてん)の姿で現れました。そして、地元の人たちを救けました。

大聖歓喜天に感謝した人びとは、この仏さまのための寺院を待乳山に建てました。これが待乳山聖天です。

仏さまとご利益

大聖歓喜天(だいしょう かんぎてん)

待乳山聖天の本尊は、大聖歓喜天(だいしょう かんぎてん)です。大聖歓喜天は、ヒンドゥー教の神ガネーシャを起源に持ち、象の頭と人間の体という姿をしています。

大聖歓喜天は、仏教を守護する仏さまです。主なご利益は、夫婦和合、子孫繁栄、商売繁盛、その他です。

この仏さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

毘沙門天(びしゃもんてん)

待乳山聖天は、七福神の毘沙門天(びしゃもんてん)を祀っています。毘沙門天は勝負の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、勝負運向上、商売繁盛、金運上昇、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

見どころ

大根と巾着袋

待乳山聖天の境内では、あちらこちらに大根や巾着袋を見かけます。これらは、大聖歓喜天にかなえてもらえるご利益を表したものです。

大根の意味は、次のとおりです。

  • 夫婦和合(夫婦が仲良く過ごせる)
  • 子孫繁栄(自分の子孫が栄える)
  • 縁結び(良い相手に出会える)
  • 無病息災(健康に暮らせる)

また、巾着袋は砂金袋をあらわしています。意味は商売繁盛です。

待乳山聖天では、大聖歓喜天にお祈りするときに大根をお供えする習慣があります。大根は、寺務所で買うことができます。また、自分で持ってた大根をお供えすることもできます。

浴油祈祷(ゆよく きとう)

大聖歓喜天は、いろいろな願いをかなえてくれる仏さまといわれています。欲油祈祷(よくゆ きとう)とは、その大聖歓喜天の力をよりいっそう高める秘法です。

待乳山聖天に欲油祈祷をお願いすると、1 週間にわたり欲油祈祷を行ってもらえます。それにより、どのようなお願いでも叶うといわれています。

浴油祈祷は、もともと天台宗の秘法です。待乳山聖殿の宗派は聖観音宗ですが、この宗派は天台宗の流れを汲みます。待乳山聖天が浴油祈祷を行うのもそれが理由と考えられます。

さくらレール(モノレール)

待乳山聖天の東側の駐車場には、待乳山の山頂まで続くさくらレール(モノレール)があります。待乳山の高さは約 10m なので、日本で一番短いモノレールと言われています。

お参りする人は、さくらレールを無料で使うことができます。利用できる時間は、午前 7 時から午後 4 時 30 分までです。さくらレールを利用する際、座席は 2 つしかないので注意してください。

築地塀(ついじべい)

待乳山聖天の参道の階段をのぼりきると、右側に築地塀(ついじべい)が残っています。築地塀とは、泥と瓦を交互に重ねて作った丈夫な壁のことです。安土桃山時代(16 世紀)になると、武士の家や寺院は、防犯のために築地塀を使いました。

現在の東京に築地塀はほとんど残っていません。待乳山聖天の他には、港区 赤坂の報土寺(ほうどうじ)と台東区 谷中の観音寺(かんのんじ)に残っています。

待乳山聖天の築地塀は、歌川広重(うたがわ ひろしげ)の浮世絵にも描かれています。この浮世絵は、江戸時代の人びとの生活を知ることができる大切な資料です。

日本庭園

待乳山聖天の境内には、美しい日本庭園があります。この庭園では、紫陽花、しだれ桜、椿、紅葉など、さまざまな草木を楽しめます。また、庭園内の池には大きな錦鯉が泳いでいます。それ以外にも境内守護と家内安全のお地蔵さまが祀られています。

この庭園は、参拝者に無料開放されています。午前 9 時から午後 4 時までなら自由に散策することができます。

浅草名所七福神(毘沙門天)

待乳山聖天の毘沙門天は、浅草名所七福神(あさくさ などころ しちふくじん)の 1 柱(はしら)です。浅草名所七福神とは、東京都の台東区と荒川区にある 9 つの社寺に祀られている七福神のことです。

浅草名所七福神めぐりは、おすすめの浅草観光の 1 つです。通常、七福神めぐりは正月に行いますが、浅草名所七福神めぐりはいつでも楽しむことができます。

浅草名所七福神の詳細については、つぎの記事を参照してください。

各種情報

寺務所の受付時間

  • 午前 9 時から午後 4 時まで(お参りできる時間は午前 6 時から午後 4 時までです)

電話番号

  • 03-3874-2030

住所

  • 〒111-0032 東京都 台東区 浅草 7-4-1

地図

アクセス(電車)

  • 銀座線の 浅草駅(7 番出口)から徒歩 10 分
  • 浅草線の 浅草駅(7 番出口)から徒歩 10 分
  • 東武伊勢崎線(東京スカイツリー ライン)の 浅草駅(北出口)から徒歩 10 分

浅草駅から待乳山聖天まで歩く場合、つぎの記事を参照してください。

アクセス(めぐりんバス)

  • 北めぐりん(浅草まわり)の 隅田公園 停留所(停留所の番号:3 番)から徒歩 1 分
  • ぐるーりめぐりんの リバーサイド スポーツ センター前 停留所(停留所の番号:16 番)から徒歩 4 分

めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。

アクセス(都バス)

  • 都営バス(上 26)の 隅田公園 停留所 から徒歩 2 分
  • 都営バス(東 42-1)の 隅田公園 停留所 から徒歩 2 分
  • 都営バス(東 42-2)の 隅田公園 停留所 から徒歩 2 分
  • 都営バス(東 42-3)の リバーサイド スポーツ センター前 停留所 から徒歩 4 分

公衆トイレの有無

  • あり(駐車場のモノレール乗り場の横に公衆トイレがあります)

参考

待乳山聖天
待乳山聖天|聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺 公式サイト
金龍山浅草寺のオフィシャルホームページ
浅草名所七福神 毘沙門天(待乳山聖天) | TAITOおでかけナビ | 上野・浅草・谷中・浅草橋・徒蔵など台東区の公式観光情報サイト
待乳山聖天
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