下町散歩:巳の日に白髪の弁財天を参拝する(東京・台東区)

浅草寺の弁天堂(東京・台東区) 訪れる
浅草寺の弁天堂(東京・台東区)

今回の下町散歩では、浅草寺(せんそうじ)の弁天堂(べんてんどう)を参拝してきました。その名のとおり、弁天堂は弁財天(べんざいてん)を祀っています。

今回この場所を訪れた理由は 2 つあります。

1 つ目の理由は、この日は巳(み)の日だったからです。巳の日は弁財天(べんざいてん)の縁日です。この日に弁財天をお参りすると金運がアップすると言われています。

2 つ目の理由は、弁天堂の弁財天は、巳の日のみ公開されているためです。普段、弁天堂の弁財天を見ることはできません。

弁天堂は、浅草寺の境内の南東にあります。銀座線の浅草駅(1 番出口)から観音通り商店街を通り抜けたところにあります。浅草駅(1 番出口)から弁天堂までは、ゆっくり歩いても 5 分くらいの距離です。

浅草寺(せんそうじ)について

浅草寺(せんそうじ)は、約 1,400 年の歴史を持つ、東京で一番古い寺院です。

浅草寺の広い境内には、歴史的な建造物がいくつもあります。お堂や祠(ほこら)もたくさんあり、それらはいろいろな仏さまや神さまを祀っています。

浅草寺では、一年を通してさまざまな行事やイベントが開催されています。そのため、浅草寺に何度来ても飽きることはありません。

浅草寺は浅草観光の中心であるだけでなく、東京を代表する人気の観光スポットでもあります。世界中から毎年 300 万人が訪れています。

浅草寺の詳細については、つぎの記事を参照してください。

弁財天(べんざいてん)について

弁財天(べんざいてん)は、芸事や金運の神さまです。この神さまの主なご神徳(ご利益)は、商売繁盛、金運上昇、芸事上達、その他です。

浅草寺の弁天堂の弁財天は、見た目が個性的です。通常、弁財天は若い女の人の姿をしています。しかし、弁天堂の弁財天は髪の毛が白いため、老女弁天(ろうじょ べんてん)と呼ばれています。

浅草寺の老女弁天は、神奈川県の江ノ島弁天(えのしま べんてん)と千葉県の布施弁天(ふせ べんてん)と並んで関東三弁天として知られています。

浅草寺では、弁天堂の他にも弁財天を祀っています。それが銭洗弁財天(ぜにあらい べんざいてん)です。銭洗弁財天は、影向堂(ようごうどう)の近くにあります。

弁財天の詳細については、つぎの記事を参照してください。

巳(み)の日について

中国から来た考え方の 1 つに十二支(じゅうにし)があります。

十二支は、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の 12 種類の動物のことです。

十二支の使い方として、年、月、そして、日に割り当てるというのがあります。そして、「巳の日」は、十二支の巳が割り当てられた日のことです。

昔から「巳の日」は、弁財天と縁(ゆかり)のある日とされています。その理由は、弁財天のお使いがヘビだからです(巳とはヘビのことです)。

弁財天は金運の神さまです。したがって、昔の人たちは、「巳の日」に弁財天をお参りすると、より金運がアップすると考えたのです。

2023 年(令和 5 年)の「巳の日」の一覧

  • 1 月:11 日(水)、23 日(月)
  • 2月:4 日(土)、16 日(木)、28 日(火)
  • 3月:12 日(日)、24 日(金)
  • 4 月:5 日(水)、17 日(月)、29 日(土)
  • 5 月:11 日(木)、23 日(火)
  • 6 月:4 日(日)、16 日(金)、28 日(水)
  • 7 月:10 日(月)、22 日(土)
  • 8 月:3 日(木)、15 日(火)、27 日(日)
  • 9 月:8 日(金)、20 日(水)
  • 10 月:2 日(月)、14 日(土)、26 日(木)
  • 11 月:7 日(火)、19 日(日)
  • 12 月:1 日(金)、13 日(水)、25 日(月)

上記のうち、赤い字の日付 は「己巳(つちのと み)の日」です。「巳の日」の中でも特に縁起が良い日とされています。

2022 年(令和 4 年)の「巳の日」の一覧

  • 1 月:4 日(火)、16 日(日) 、28 日(金)
  • 2月:9 日(水)、21 日(月)
  • 3月:5 日(土)、17 日(木)、29 日(火)
  • 4 月:10 日(日)、22 日(金)
  • 5 月:4 日(水)、16 日(月)、28 日(土)
  • 6 月:9 日(木)、21 日(火)
  • 7 月:3 日(日)、15 日(金)、27 日(水)
  • 8 月:8 日(月)、20 日(土)
  • 9 月:1 日(木)、13 日(火)、25 日(日)
  • 10 月:7 日(金)、19 日(水)、31 日(月)
  • 11 月:12 日(土)、24 日(木)
  • 12 月:6 日(火)、18 日(日)、30 日(金)

上記のうち、赤い字の日付 は「己巳(つちのと み)の日」です。「巳の日」の中でも特に縁起が良い日とされています。

今回歩いたルート

今回歩いたルートは、つぎのとおりです。

  1. 銀座線の浅草駅(1 番出口)
  2. 雷門(かみなりもん)
  3. 仲見世通り(なかみせどおり)
  4. 伝法院通り(でんぼういんどおり)
  5. 宝蔵門(ほうぞうもん)
  6. 久米平内堂(くめ の へいない どう)
  7. 弁天堂(べんてんどう)
  8. 時の鐘(かね)

今回も銀座線の浅草駅を利用しました。浅草駅に着いた時間は、午前 8 時 15 分くらいでした。

個人的に浅草線の浅草駅はあまり利用しません。その理由は、改札を出てから地上階までのとても距離が長いこと、その途中で階段の上り下りがあること、エスカレーターやエレベーターがないためです。

今回のルートの解説

雷門(かみなりもん)

浅草寺の雷門(東京・台東区)
浅草寺の雷門(東京・台東区)

銀座線の浅草駅(1 番出口)から雷門(かみなりもん)までは、徒歩 1 分くらいです。休日の昼間などは、観光客で賑わっているため、もっと時間がかかります。

雷門は浅草寺の入り口です。この門の正式名称は「風雷神門(ふうらいじんもん)」です。この正式名称の由来は、この門に風神と雷神の像が安置されているためです。

平日の早朝であったため、雷門とその周りはとても空いていました。

仲見世通り(なかみせどおり)

仲見世通り(東京・台東区)
仲見世通り(東京・台東区)

仲見世通り(なかみせどおり)は、浅草寺の雷門から宝蔵門(ほうぞうもん)までの参道にある商店街です。250 メートルの距離に 90 店ほどの土産屋が並んでいます。

仲見世通りの土産屋は、午前 9 時くらいから開店するところがでてきます。すべての店が開店するのは午前 10 時くらいです。

したがって、午前 9 時よりも早い時間であれば、仲見世通りのシャッター壁画「浅草絵巻(あさくさ えまき)」を楽しむことができます。

伝法院通り(でんぼういんどおり)

伝法院通り(東京・台東区)
伝法院通り(東京・台東区)

伝法院通り(でんぼういんどおり)は、仲見世通りを横切る商店街です。この通りの楽しみの 1 つは、「地口行灯(じぐち あんどん)」です。

伝法院通りの地口行燈(東京・台東区)
伝法院通りの地口行燈(東京・台東区)

地口(じぐち)は、江戸時代に流行した言葉遊びです。その地口を行灯(あんどん)に書いたものが地口行灯です。伝法院通りでは、地口行灯に見立てた街灯が 12 基も並んでいます。

伝法院通りによると、伝法院通りにある鎮護堂(ちんごどう)の縁日に地口行灯を奉納する習慣があったとのことです。

伝法院通り(東京・台東区)
伝法院通り(東京・台東区)

伝法院通りから東京スカイツリーを見ることもできます。個人的におすすめの撮影スポットは、伝法院通りと仲見世通りの交差点です。

伝法院通りから撮影した夜の東京スカイツリーについては、つぎの記事を参照してください。

宝蔵門(ほうぞうもん)

浅草寺の宝蔵門(東京・台東区)
浅草寺の宝蔵門(東京・台東区)

宝蔵門(ほうぞうもん)は、雷門から仲見世通りを通ったところにある門です。宝蔵門の 2 階には、国の重要文化財である「元版一切経(げんばん いっさい きょう)」という経典が保管されています。

浅草寺によると、元版一切経は鶴岡八幡宮(つるがおか はちまんぐう)にありました。鶴岡八幡宮は、神奈川県の鎌倉にある神社です。

鶴岡八幡宮に元版一切経を奉納したのは、北条政子(ほうじょう まさこ)です。彼女は、長男の源頼頼家(みなもと の よりいえ)を供養するために中国から元版一切経を取り寄せました。

北条政子は、鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもと の よりとも)の正室(妻)だった人です。また、源頼頼家は、鎌倉幕府の第 2 代将軍だった人です。

1868 年(明治元年)、明治政府は神仏分離令(しんぶつ ぶんり れい)を発令しました。これは、神道と仏教、神さまと仏さま、そして神社と寺院を明確に区別する法律です。

神仏分離令は、廃仏毀釈(はいぶつ きしゃく)をもたらしました。廃仏毀釈は、神社にあった仏教の影響をなくそうとする流れです。

廃仏毀釈により、鶴岡八幡宮にあった元版一切経は処分されることになりました。1871 年(明治 4 年)、貞運尼(ていうんに)という、浅草寺の尼僧が元版一切経を買い取りました。

貞運尼は、元版一切経を浅草寺で保管しようと考えました。しかし、元版一切経は 5458 巻もあります。それを鶴岡八幡宮から浅草寺に運んだのが新門辰五郎(しんもん たつごろう)です。

新門辰五郎は、浅草の町火消の親分だった人です。また、彼は浅草神社(あさくさ じんじゃ)の境内社(境内にある小さい神社)の被官稲荷神社(ひかん いなり じんじゃ)を建てた人でもあります。

被官稲荷神社の詳細については、つぎの記事を参照してください。

駒形橋にある諏訪神社(すわ じんじゃ)も鎌倉幕府と深い縁があります。思わぬところで歴史的な繋がりを見つけるのも神社仏閣めぐりの楽しみの 1 つです。

諏訪神社の詳細については、つぎの記事を参照してください。

浅草寺の宝蔵門(東京・台東区)
浅草寺の宝蔵門(東京・台東区)

久米平内堂(くめ の へいないどう)

浅草寺の久米平内堂(東京・台東区)
浅草寺の久米平内堂(東京・台東区)

その名のとおり、久米平内堂(くめ の へいない どう)は、久米平内(くめ へいない)を祀っています。久米平内は江戸時代の前期に実在した武士・剣術家です(1616 年から 1683年)。

久米平内堂は、縁結びで有名です。ただ、今回の目的である弁財天は、嫉妬深い神さまで有名です。そのため、今回は久米平内堂を素通りしました。申し訳ありません。

久米平内堂の詳細については、つぎの記事を参照してください。

弁天堂(べんてんどう)

浅草寺の弁天堂(東京・台東区)
浅草寺の弁天堂(東京・台東区)

弁天堂(べんてんどう)は、弁天山(べんてんやま)と呼ばれる小高い丘の上にあります。その名のとおり、弁天堂は七福神の弁財天を祀っています。

普段、浅草寺は弁天堂の弁財天を公開していません。しかし、弁財天の縁日である「巳の日」だけは特別に弁財天を公開しています。

浅草寺の弁天堂の弁財天は、見た目が個性的です。通常、弁財天は若い女の人の姿をしています。しかし、弁天堂の弁財天は髪の毛が白いため、老女弁天(ろうじょ べんてん)と呼ばれています。

浅草寺の老女弁財天は、神奈川県の江ノ島弁天(えのしま べんてん)と千葉県の布施弁天(ふせ べんてん)と並んで関東三弁天(かんとう さん べんてん)として知られています。

今回、午前 8 時 30 分に弁天堂を訪問しました。そのときは、弁財天はまだ公開されていませんでした。つぎに午前 9 時過ぎに訪問したときは公開されていました。恐らく、巳の日の午前 9 時に公開されると思われます。

また、老女弁天の写真を撮ることはできません。老女弁天を参拝する場合、この点に注意してください。

時の鐘

浅草寺の時の鐘(東京・台東区)
浅草寺の時の鐘(東京・台東区)

時の鐘は、弁天山にあります。この鐘は毎朝午前 6 時に撞(つ)かれています。午前 6 時になるとこの鐘の前に地元の人が集合して僧侶が鐘を撞くのを見学しています。

以前、1 度だけ午前 6 時に弁天山の時の鐘を見学したことがあります。ただ、その後にすることがなくて困った記憶があります。

雷門の横にあるスター バックス コーヒー雷門店は午前 7 時に開店です。新仲見世通りのマクドナルドは午前 6 時 30 分に開店です。その時はマクドナルドが開店するまで時間を潰すことになりました。

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