見どころ:浅草寺の女性のための神さま

浅草寺の淡島堂(東京・台東区) 見どころ
浅草寺の淡島堂(東京・台東区)

当ブログの 見どころカテゴリ では、東京下町のおすすめスポットを紹介します。今回取り上げるのは、浅草寺(せんそうじ)の 淡島堂(あわしまどう)です。

台東区にある浅草寺は、東京で一番古い寺院です。浅草寺の本尊は 聖観世音菩薩(しょう かんぜおん ぼさつ)ですが、この寺院はそれ以外にもたくさんの仏さまや神さまを祀っています。

その中には女性のための神さまもいます。それが 淡島堂(あわしまどう)の 淡島明神(あわしま みょうじん)です。淡島明神のご神徳(ご利益)には、婦人病の治癒、子授け、安産、そして、縁結びなどがあります。

このブログ記事では、淡島堂と淡島明神の詳細を紹介します。あなたが東京下町めぐりをする際の参考にしてください。

なお、この記事は英語版もあります。詳細については、つぎのリンク先を参照してください。

淡島明神について

淡島明神とは、和歌山県の 加太(かだ)にある 淡嶋神社(あわしま じんじゃ)の祭神のことです。淡島明神を 淡嶋神(あわしま の かみ)と呼ぶこともあります。

淡嶋神社は、つぎの 3 柱の神さまを祀っています。

  • 少彦名命(すくなひこな の みこと)
  • 大己貴命(おほなむじ の みこと)
  • 息長足姫命(おきながたらしひめ の みこと)

諸説ありますが、淡島明神とは少彦名命のことであるといわれています。少彦名命はもともと医薬の神さまです。淡嶋神社によると、少彦名命は特に女性のためのご神徳(ご利益)があります。

淡島明神の主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。

  • 婦人病の治癒
  • 子授け
  • 安産
  • 縁結び
  • 裁縫の上達
  • その他

江戸時代の中期ごろ(17 世紀から 19 世紀)、淡島願人(あわしま がんにん)と呼ばれる人たちは、各地で淡島明神のご神徳(ご利益)を説いてまわりました。その結果、淡島明神を崇拝する 淡島信仰 が全国で流行しました。

そのご神徳(ご利益)のため、淡島明神は女性に人気がありました。特に遊廓(ゆうかく)で働く女性たちに広く信仰されました。

淡島堂について

淡島堂は、浅草寺の境内の北西にあります。淡島堂の近くには、影向堂(ようごうどう)や 銭塚地蔵堂(ぜにづか じぞうどう)があります。

浅草寺によると、淡島堂の始まりは江戸時代の前期にまでさかのぼります。

元禄年間(1688 年から 1704 年まで)、浅草寺は、紀伊国(現在の和歌山県と三重県の南部)の加太にある淡島神社から淡島明神を勧請しました。勧請とは、神さまの分霊を他の場所で祀ることです。

浅草寺が淡島明神を勧請した理由として、つぎのことが考えられます。

  • 当時、淡島信仰が全国的に流行していたこと。
  • 淡島信仰は、遊廓で働く女性にとても人気があったこと。
  • 浅草寺の近くには日本最大の遊廓である新吉原があったこと。

1945 年(昭和 20 年)、浅草寺の本堂は東京大空襲で焼失しました。そのため、1955 年(昭和 30 年)まで、淡島堂は浅草寺の仮の本堂として使われました。

現在、淡島堂には、次の仏さまや神さまが祀られています。

  • 淡島明神(女人守護の神さま)
  • 阿弥陀如来(死後の平安を約束する仏さま)
  • 虚空蔵菩薩(知恵の仏さま)
  • 取子(とりこ)地蔵菩薩(取り子の仏さま)

針供養

淡島明神のご神徳(ご利益)の 1 つに「裁縫の上達」があります。そのため、浅草寺の淡島堂では、毎年 2 月 8 日に 針供養 を行っています(法要は午前 11 時)。

針供養では、錆びた針や折れた針など、今までお世話になった針を供養します。そして、針供養は、日ごろお世話になっている針に対して感謝する行事でもあります。

開門時間

浅草寺の境内へは時間を気にせずに入ることができます。しかし、次の時間以外は淡島堂の境内に入ることができません(門が閉められています)。

  • 夏時間(4 月から 9 月まで):午前 6 時から午後 5 時まで
  • 冬時間(10 月から 3 月まで):午前 6 時 30 分から午後 5 時まで

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