東京下町ガイド の「神社」カテゴリーでは、東京の下町エリアにあるいろいろな神社をわかりやすく紹介しています。あなたの東京観光におすすめのスポットを毎回 1 つ取り上げます。
今回の記事では、台東区の駒形(こまがた)にある 諏訪神社(すわ じんじゃ)を紹介します。
諏訪神社は、東京の台東区にある小さな神社です。駒形にあることから、「駒形諏訪神社(こまがた すわ じんじゃ)」とも呼ばれます。昔から、地元の人には「お諏訪さま」の名前で親しまれています。
諏訪神社は、浅草線の浅草駅(A1 出口)から徒歩 3 分くらいのところにあります。近所には、バンダイの本社ビルや世界のカバン博物館があります。
今回の記事では、諏訪神社に関する以下の内容をやさしく解説します。
- 歴史
- 祀られている神さま
- 見どころ
- アクセス方法
- その他
この記事を読むことで、諏訪神社についてより深く理解できます。諏訪神社を訪れる際は、ぜひこの記事を参考にしてください。
由緒(歴史)
諏訪神社によると、この神社の始まりは 承久の乱(じょうきゅうのらん)以降です。承久の乱は、1221 年(承久 3 年)に 後鳥羽上皇(ごとば じょうこう)が鎌倉幕府の 北条義時(ほうじょう よしとき)に挑んだ戦いです。
鎌倉時代中期になると、諏訪信仰(すわ しんこう)が全国に広がりました。諏訪信仰は、信濃国(しなの の くに)の 諏訪大社(すわ たいしゃ)を中心とする民間信仰です。また、信濃国は現在の長野県です。
諏訪信仰が流行した背景には、鎌倉幕府の影響があります。
諏訪大社は、源頼朝(みなもと の よりとも)が旗揚げする当時から彼に協力しました。源頼朝は後に鎌倉幕府の初代征夷大将軍になった人です。そのため、鎌倉幕府は諏訪大社を大切にしました。
また、鎌倉幕府の執権(政治の実権を握る役職)である北条氏は、信濃国の守護職(地方の政治を行う役職)となりました。そして、北条氏も信濃国の諏訪大社を大切にしました。
鎌倉幕府の支援により、鎌倉幕府の全国の所有地に諏訪大社の分社(諏訪大社の神さまを祀る神社)が建てられました。今回紹介する諏訪神社もその中の 1 つです。
祀られている神さまとご神徳(ご利益)
建御名方神
諏訪神社の主神(しゅしん)は、建御名方神(たけ みなかた の かみ)です。主神とは、その神社でもっとも中心となる神さまのことです。
建御名方神は、戦いと農耕の神さまです。この神さまの主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。
- 武運長久(ぶうん ちょうきゅう):戦いでの幸運が長く続く
- 商売繁盛(しょうばい はんじょう):商いがうまくいく
- 子孫繁栄(しそん はんえい):自分の子どもや孫たちが幸せに暮らせる
- その他
八坂刀売神
八坂刀売神(やさか とめ の かみ)も諏訪神社の主神です。この神さまは、建御名方神の妻です。
八坂刀売神は、水と農耕の神さまです。この神さまの主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。
- 五穀豊穣(ごこく ほうじょう):農作物がたくさん穫れる
- 病気平癒(びょうき へいゆ):病気が治る
- 子孫繁栄(しそん はんえい):自分の子どもや孫たちが幸せに暮らせる
- その他
見どころ
扁額
扁額(へんがく)とは、神社の鳥居に取り付けられている額(看板)です。通常、その神社の名前が書かれています。
諏訪神社の扁額は緑色です。この色の扁額は、浅草エリアでは他に見かけません。全国の諏訪神社の扁額も緑色なのかと思いましたが、そうでもないようです。
境内社
諏訪神社の鳥居をくぐって、すぐ右側に小さな境内社(けいだいしゃ)があります。境内社とは、神社の境内にある小さな社のことです。
狐の像が安置されていることから、稲荷神(いなりしん)を祀っていると思われます。ただし、詳細は不明です。
各種情報
社務所の受付時間
- 午前 9 時から午後 5 時まで
電話番号
- 03-3841-6115
住所
- 〒111-0043 東京都 台東区 駒形 1-4-15
地図
アクセス(電車)
- 浅草線の 浅草駅(A1 出口)から徒歩 3 分
- 大江戸線の 蔵前駅(A1 出口)から徒歩 5 分
アクセス(めぐりんバス)
- 東西めぐりんの 都営浅草駅 停留所(停留所の番号:34 番)から徒歩 4 分
- 東西めぐりんの 浅草消防署 停留所(停留所の番号:35 番)から徒歩 3 分
めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。
アクセス(都営バス)
- 都営バス(東 42)の 駒形橋 停留所 から徒歩 2 分
- 都営バス(草 24)の 駒形橋 停留所 から徒歩 4 分
公衆トイレの有無
- なし