英信寺(台東区)

東京下町ガイド の「寺院」カテゴリーでは、東京の下町エリアにあるいろいろな寺院をわかりやすく紹介しています。あなたの東京観光におすすめのスポットを毎回 1 つ取り上げます。

今回の記事では、台東区の下谷(したや)にある 英信寺(えいしんじ)を紹介します。この寺院の正式名称は、紫雲山 常倫院 英信寺(しうんざん じょうりんいん えいしんじ)です。

英信寺は 浄土宗(じょうどしゅう)の寺院です。浄土宗は、阿弥陀如来(あみだ にょらい)を信じて念仏を唱えることが信仰の中心です。そうすることで誰でも極楽浄土に行けると説いています。

英信寺には、3 つの顔をもつ 三面大黒天(さんめん だいこくてん)が祀られています。平安時代の僧侶である 弘法大師 空海(こうぼうだいし くうかい)がこの三面大黒天を作ったといわれています。

今回の記事では、英信寺に関する以下の内容をやさしく解説します。

  • 歴史
  • 祀られている神さま
  • 見どころ
  • アクセス方法
  • その他

この記事を読むことで、英信寺についてより深く理解できます。英信寺を訪れる際は、ぜひこの記事を参考にしてください。

由緒(歴史)

英信寺によると、この寺院の歴史は 17 世紀にまでさかのぼります。

16 世紀から 17 世紀にかけて、浄土宗の僧侶である 霊巌(れいがん)という人物がいました。霊巌は、江東区 深川にある 霊巌寺(れいがんじ)など、浄土宗の寺院をいくつも建てたことで知られています。

1631 年、霊巌は、紫雲庵(しうんあん)という庵(いおり)を下谷に建たてました。庵とは僧侶が集中して修行するための簡素な宿泊施設のことです。

そのころ、丹波国(たんばのくに)の 亀山藩(かめやまはん)の大名に 松平康信(まつだいら やすのぶ)という人物がいました。亀山藩は、現在の京都府 亀山市に相当する地域です。

松平康信には、松平英信(まつだいら えいしん)や 松平常子(まつだいら つねこ)などの子どもがいました。

1656 年、松平英信が 23 才で亡くなりました。松平英信を供養するため、姉の松平常子は彼の像を作り、紫雲庵に祀りました。そして、彼女は紫雲庵の名前を英信寺に変えました。

これが英信寺の始まりです。

神さまとご神徳(ご利益)

阿弥陀如来

英信寺の本尊は、阿弥陀如来(あみだ にょらい)です。

阿弥陀如来は、死後の幸福と現世の安心をもたらす仏さまです。この仏さまの主なご利益は、次のとおりです。

  • 極楽往生(ごくらく おうじょう):死後、極楽浄土に生まれ変わることができる
  • 現世安穏(げんせ あんおん):現世において、何事もなく穏やかに過ごすことができる
  • その他

大黒天

英信寺は、七福神の 大黒天(だいこくてん)を祀っています。大黒天は、ヒンドゥー教の神さまのマハーカーラが起源とされています。

大黒天は、豊穣と財産の神さまです。この神さまの主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。

  • 五穀豊穣(ごこく ほうじょう):農作物がたくさん穫れる
  • 商売繁盛(しょうばい はんじょう):商いがうまくいく
  • 金運上昇(きんうん じょうしょう):お金に恵まれる
  • 家内安全(かない あんぜん):家族が健康で安全に過ごせる
  • その他

見どころ

三面大黒天

英信寺の大黒天は 三面大黒天(さんめん だいこくてん)と呼ばれています。その理由は、七福神の大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)の 3 つの顔を持つからです。

平安時代の僧侶である 弘法大師 空海(こうぼうだいし くうかい)がこの三面大黒天を作ったといわれています。弘法大師 空海は、真言宗(しんごんしゅう)を作った、平安時代の僧侶です。

下谷七福神(大黒天)

英信寺の大黒天は、下谷七福神(したや しちふくじん)の 1 つです。下谷七福神は、台東区の下谷、根岸、三ノ輪にある 7 つの神社と寺院に祀られている七福神です。

下谷七福神の特徴は、それぞれの社寺の距離が近いことです。すべてを徒歩でめぐっても 1 時間から 1 時間 30 分くらいです。

下谷七福神の詳細については、次の記事を参照してください。

各種情報

寺務所の受付時間

  • 不明

電話番号

  • 03-3872-2356

住所

  • 〒110-0004 東京都 台東区 下谷 2-5-14

地図

アクセス(電車)

  • 日比谷線の 入谷駅(4 番出口)から徒歩 2 分
  • JR 山手線の 鶯谷駅(南口)から徒歩 7 分

アクセス(めぐりんバス)

  • 北めぐりん(根岸まわり)の 根岸三丁目 停留所(停留所の番号:11 番)から徒歩 2 分
  • 北めぐりん(根岸まわり)の 鶯谷駅南口 停留所(停留所の番号:15 番)から徒歩 2 分
  • 北めぐりん(根岸まわり)の 入谷駅入口 停留所(停留所の番号:16 番)から徒歩 1 分
  • 東西めぐりん(鶯谷駅まわり)の 下谷二丁目(鶯谷駅南)停留所(停留所の番号:4-1 番)から徒歩 2 分
  • ぐるーりめぐりんの 根岸三丁目 停留所(停留所の番号:3 番)から徒歩 1 分

めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。

アクセス(都営バス)

  • 都営バス(上 26)の 下谷二丁目 停留所 から徒歩 3 分
  • 都営バス(草 41)の 下谷二丁目 停留所 から徒歩 3 分

公衆トイレの有無

  • なし

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