東京下町ガイド の「寺院」カテゴリーでは、東京の下町エリアにあるいろいろな寺院をわかりやすく紹介しています。あなたの東京観光におすすめのスポットを毎回 1 つ取り上げます。
今回の記事では、台東区の下谷(したや)にある 真源寺(しんげんじ)を紹介します。
法昌寺は 法華宗 本門流(ほっけしゅう ほんもんりゅう)の寺院です。法華宗 本門流は、日蓮(にちれん)の教えをそのまま伝える宗派です。「南無妙法蓮華経」の題目を唱えることを中心に修行します。
真源寺の正式名称は 仏立山 真源寺(ぶっせんざん しんげんじ)ですが、昔から「入谷鬼子母神(いりや きしもじん)」の名前で親しまれています。
今回の記事では、真源寺に関する以下の内容をやさしく解説します。
- 歴史
- 祀られている仏さま
- 見どころ
- アクセス方法
- その他
この記事を読むことで、真源寺についてより深く理解できます。真源寺を訪れる際は、ぜひこの記事を参考にしてください。
由緒(歴史)
真源寺によると、この寺院の歴史は 17 世紀にまでさかのぼります。
その昔、日蝕(にっしょく)という、法華宗の僧侶がいました。日蝕は、駿河国の沼津(現在の静岡県 沼津市)にある光長寺(こうちょうじ)の高僧だった人です。また、光長寺は法華宗の総本山です。
1659 年、日蝕は日蓮(にちれん)の像と鬼子母神の像を祀る寺院をこの地に建てました。日蓮は法華宗(日蓮宗)を作った人です。また、鬼子母神は法華宗(日蓮宗)の守護神です。
これが真源寺の始まりです。
神さまとご神徳(ご利益)
三宝尊
真源寺の本尊は、三宝尊(さんぽうそん)です。三宝の意味は、次のとおりです。
- 仏:釈迦如来のこと
- 法:法華経のこと
- 僧:日蓮のこと
法華宗や日蓮宗では、この三宝尊をとても大切にしています。
鬼子母神
真源寺は、鬼子母神(きしもじん)を祀っています。鬼子母神は、仏教を守護する神さまです。
鬼子母神は、もともとは人を食べる鬼でした。しかし、釈迦如来の教えに改心して仏教に帰依(きえ)しました。帰依とは、仏を信じ、その教えに従うことです。
鬼子母神は安産と子育ての神さまです。この神様の主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。
- 安産(あんざん):母子ともに健康に出産できる
- 子授け(こさずけ):子どもを授かることができる
- 子育て(こそだて):子どもが無事に成長できる
- 病気平癒(びょうき へいゆ):病気が治る
- その他
福禄寿
真源寺は、七福神の 福禄寿(ふくろくじゅ)を祀っています。この神さまは、福禄人(ふくろくじん)とも呼ばれます。
福禄寿は、幸福、財産、長寿の神さまです。この神さまの主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。
- 招徳人望(しょうとく じんぼう):人に慕われる
- 金運上昇(きんうん じょうしょう):お金に関する運勢が良くなる
- 健康長寿(けんこう ちょうじゅ):健康で長生きできる
- その他
見どころ
下谷七福神(福禄寿)
真源寺の福禄寿は、下谷七福神(したや しちふくじん)の 1 つです。下谷七福神は、台東区の下谷、根岸、三ノ輪にある 7 つの神社と寺院に祀られている七福神です。
下谷七福神の特徴は、それぞれの社寺の距離が近いことです。すべてを徒歩でめぐっても 1 時間から 1 時間 30 分くらいです。
下谷七福神の詳細については、次の記事を参照してください。
各種情報
寺務所の受付時間
- 午前 9 時から午後 4 時まで
電話番号
- 03-3841-2569
住所
- 〒110-0004 東京都 台東区 下谷 1-12-16
地図
アクセス(電車)
- 日比谷線の 入谷駅(2 番出口)から徒歩 3 分
- JR 山手線の 鶯谷駅(南口)から徒歩 6 分
アクセス(めぐりんバス)
- 北めぐりん(根岸まわり)の 鶯谷駅南 停留所(停留所の番号:15 番)から徒歩 2 分
- 東西めぐりん(鶯谷駅まわり)の 下谷二丁目(鶯谷駅南) 停留所(停留所の番号:4-1 番)から徒歩 1 分
- ぐるーりめぐりんの 上野郵便局 停留所(停留所の番号:2 番)から徒歩 3 分
めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。
アクセス(都営バス)
- 都営バス(上 26)の 入谷鬼子母神 停留所 から徒歩 0 分
- 都営バス(草 41)の 入谷鬼子母神 停留所 から徒歩 0 分
公衆トイレの有無
- なし(近所の入谷西交番の横に公衆トイレがあります)