東京の中央区と台東区には、下町八福神と呼ばれる 8 つの神社があります。それぞれの神社ごとに異なるご神徳(ご利益)があると言われています。したがって、すべての神社を訪れることで 8 種類のご神徳を受け取れます。
この記事では、下町八福神に関するさまざまな情報を紹介します。下町八福神に含まれる神社、その概要、そしてお勧めのルートなどのお役立ち情報をご紹介します。下町八福神めぐりをする際の参考にしてください。
下町八福神とは
下町八福神とは、東京の中央区と台東区にある 8 つの神社のことです。下町八社とも呼ばれています。浅草名所七福神と異なり、寺院は含まれていません。また、下町八福神の神社には、七福神を祀っていない神社もあります。
下町八福神では、それぞれの神社ごとに異なるご神徳(ご利益)があると言われています。下町八福神に含まれる神社とそのご神徳は、次のとおりです。
- 鷲神社(商売繁盛)
- 今戸神社(縁結び)
- 下谷神社(家内安全)
- 小野照崎神社(学問芸能)
- 榊神社(健康長寿)
- 水天宮(安産子授け)
- 小網神社(強運厄除)
- 住吉神社(交通安全)
「東京下町八社福参り」とは
下町八福神を訪れることを「東京下町八社福参り」と呼びます。「下町八社福参り」と呼ぶ場合もあります。
「下町八福神福参り」は、地域おこしのひとつとして昭和 56 年(1981 年)に始まりました。8 つの神社を訪れることで、下町の見どころを楽しんだり、下町の雰囲気を味わったりできます。
七福神めぐりと同じく、「東京下町八社福参り」も正月に行うのが良いとされています。その理由ですが、正月に行うことでその年の幸運を祈れるためです。
もちろん、「東京下町八社福参り」は正月以外でも行えます。ただし、正月のみに配られる授与品などもあることに注意してください。
授与品(縁起物)
「東京下町八社福参り」では、通常のご朱印以外にも授与品(縁起物)があります。縁起物とは、良いことが起こることを祈るためのものです。
「東京下町八社福参り」の授与品(縁起物)は、次のとおりです。
- 色紙
- 八福守(はちふくもり)と内符(ないふ)
- 末廣福扇(すえひろふくせん)
色紙
東京下町八社福参り専用の色紙です。8 つすべての神社でご朱印をいただくことで完成します。この色紙は、下町八福神の神社の社務所で買うことができます。この色紙の値段は 1 枚 400 円です。また、ご朱印は神社ごとに 200 円です。
八福守と内符
これは正月限定の授与品です。八福守とはお守り袋のことです(お守りの中身は入っていません)。そして、内符はその八福守に入れるお札のことです。最初に訪れた下町八福神の神社で八福守と内符を買います。次の神社からは内符のみをいただきます。八福守は 400 円、内符は神社ごとに 200 円です。
末廣福扇
これも正月限定の授与品です。東京下町八社福参り専用の扇で、この扇に 8 つすべての神社でご朱印をいただくことで完成します。この扇は各神社の社務所で買えます。この扇の値段は 1 枚 1,600 円です。また、ご朱印は神社ごとに 200 円です。
下町八福神と神社
このサイトで取り上げた下町八福神は、次のとおりです。
小野照崎神社(学問芸能)
小野照崎神社(おの てるさき じんじゃ)は、東京の台東区下谷にある神社です。学問や芸能の神である小野篁(おの の たかむら)を祀っています。俳優の渥美清さんがこの神社にお参りしたところ、映画「男はつらいよ」の主役に選ばれたという逸話は有名です。
小野照崎神社の詳細については、つぎの記事をお読みください。
鷲神社(商売繁盛)
鷲神社(おおとり じんじゃ)は、東京の台東区千束にある神社です。日本で一番大きな酉の市で有名です。また、鷲神社は「浅草名所七福神」のひとつでもあります。
鷲神社の詳細については、つぎの記事をお読みください。
今戸神社(縁結び)
今戸神社(いまど じんじゃ)は、東京の台東区今戸にある神社です。縁結びと金運で有名なです。また、猫神社としても知られており、境内のあちらこちらに招き猫があります。今戸神社も「浅草名所七福神」のひとつです。
今戸神社の詳細については、つぎの記事をお読みください。
下谷神社(家内安全)
下谷神社(したや じんじゃ)は、東京の台東区下谷にある神社です。約 1,300 年の歴史を持つ、都内でもっとも古い稲荷神社です。「江戸の祭りは下谷から」ということわざどおり、東京で一番早い夏祭りの「下谷神社大祭(例大祭)」で有名です。
下谷神社の詳細については、つぎの記事をお読みください。
榊神社(健康長寿)
榊神社(さかき じんじゃ)は、東京の台東区蔵前にある神社です。110 年に建てられたといわれており、とても歴史のある神社です。この神社は、第六天魔王を祀る神社の総本宮でもあります。
榊神社の詳細については、つぎの記事をお読みください。
水天宮(安産子育て)
水天宮(すいてんぐう)は、東京の中央区にある神社です。1818 年、久留米の大名だった有馬家が久留米の水天宮を江戸に勧請したのが始まりです。この神社は、安産や子育てのご神徳(ご利益)で有名です。
水天宮の詳細については、つぎの記事を参照してください。
小網神社(強運厄除け)
小網神社(こあみ じんじゃ)は、東京の中央区にある神社です。この神社の周辺は、関東大震災や東京大空襲などから難を逃れています。そのため、強運厄除けの神さまとして地元の人たちに信仰されています。
小網神社の詳細については、つぎの記事を参照してください。
住吉神社(交通安全)
住吉神社(すみよし じんじゃ)は、東京の中央区にある神社です。この神社の佃島という、江戸時代に作られた人工の島にあります。
住吉神社の詳細については、つぎの記事を参照してください。