吉原神社の桜で吉原遊郭に思いを馳せる 2023

吉原弁財天(台東区) 見どころ
吉原弁財天(台東区)

東京下町ガイド の「見どころ」カテゴリーでは、東京の下町エリアにある観光名所を紹介しています。あなたの東京観光におすすめのスポットを毎回 1 か所取り上げます。

今回取り上げるのは、台東区にある 吉原神社(よしわら じんじゃ)の桜です。

吉原神社は、かつて台東区にあった日本最大の公認遊郭である、吉原遊廓(よしわら ゆうかく)と深い関わりがる神社です。吉原遊郭は桜の名所でもありましたが、吉原神社にも必見の桜があります。

この記事では、吉原神社の桜の詳細を紹介します。あなたが東京下町めぐりや浅草観光をする際の参考にしてください。

吉原神社について

吉原神社(よしわら じんじゃ)は、台東区 千束(せんぞく)にある神社です。この地域には、かつて 吉原遊廓(よしわら ゆうかく)がありました。吉原神社は、吉原遊郭と深い関わりがあります。

吉原遊郭は、日本最大の公認遊郭です。漫画やアニメの「鬼滅の刃(遊郭編の舞台)」となったため、ご存知の方も多いかもしれません。

吉原遊郭には 5 つの稲荷神社がありました。1872 年(明治 5 年)、これら 5 つの稲荷神社は 1 つにまとめられました。これが吉原神社の始まりです。

当時の吉原神社は、吉原大門(よしわら おおもん)の近くにありました。吉原大門は、平常時、吉原遊廓に入るための唯一の入口でした。

1934 年(昭和 9 年)、吉原神社は現在地に移転しました。近所にあった 吉原弁財天(よしわら べんざいてん)を合祀(ごうし)したのもこのときです。

吉原神社の詳細やアクセス方法については、次の記事を参照してください。

吉原神社の逢初桜

逢初桜(あいぞめ ざくら)は、吉原神社の鳥居に向かって左に植えられているしだれ桜です。逢初とは、恋い焦がれる人との出会いを意味します。

逢初桜は、もともとは吉原大門の近くに植えられていました。江戸時代から男性客はこの桜の木にすてきな出会いを祈願してから遊郭に入っていたとのことです。

逢初桜の近くには、駒止松(こまどめのまつ)と 見返り柳(みかえり やなぎ)が植えられていました。逢初桜、駒止松、そして、見返り柳の 3 本は「郭の三雅木(くるわの さんがぼく)」として知られていました。

吉原弁財天の桜

吉原弁財天(よしわら べんざいてん)は、吉原神社の境外社(けいがいしゃ)です。吉原神社が管理していますが、吉原神社から 1 分ほど歩いた場所にあります。

吉原弁財天の境内には、吉原観音像(よしわら かんのん ぞう)があります。吉原観音像は、1923 年(大正 12 年)の関東大震災における、吉原遊郭の犠牲者を供養するためのものです。

吉原弁財天の境内は、草木が生い茂っているために木陰に覆われています。そのため、少し薄暗い雰囲気を感じるかもしれません。

しかし、春になると、吉原観音像の後ろには桜の花が咲き誇ります。吉原観音像の緑色、桜の薄ピンク色、そして、青空の水色のコントラストがとても魅力的です。桜の季節には必見です。

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