浅草寺 歳の市で新年の準備をする 2022

東京下町ガイド の「イベント」カテゴリーでは、東京の下町エリアで行なわれる期間限定のイベントを紹介しています。あなたの東京観光におすすめのイベントを毎回 1 つ取り上げます。

今回取り上げるのは、浅草の年末の風物詩である「浅草寺歳の市(せんそうじ としのいち)」です。

早いもので 2022 年も残り 2 週間となりました。あちらこちらで新年を迎えるための催し物が始まっています。浅草寺歳の市もその 1 つです。

歳の市では、正月用品や縁起物を売る露天が数多く立ち並びます。また、浅草寺歳の市の場合、羽子板を売る露店が多いため、羽子板市(はごいたいち)とも呼ばれます。

ちなみに、羽子板は縁起物です。「子どもが健やかに成長する」や「家族が健康に暮らせる」などの意味があります。

先日(2022 年 12 月 17 日)から浅草寺で歳の市が始まりましたので、さっそく行ってきました。

今回の記事では、そのときの様子を紹介します。あなたが東京の下町や浅草を観光する際の参考にしてください。

浅草寺歳の市開催日

浅草寺の歳の市は、毎年 12 月 17 日から 19 日の 3 日間にわたって開かれます。

2022 年の浅草寺歳の市の開催日

  • 2022 年 12 月 17 日(土)・18 日(日)・19 日(月)

2022 年の浅草寺歳の市の開催時間

  • 午前 9 時から午後 7 時 30 分まで(3 日間とも)

参考:2023 年の浅草寺歳の市の開催日(予定)

  • 2023 年 12 月 17 日(日)・18 日(月)・19 日(火)

会場への行き方

浅草寺の歳の市の会場は、宝蔵門(ほうぞうもん)と 五重塔(ごじゅうのとう)の前です。そのため、雷門(かみなりもん)と 浅草仲見世通り商店街 を通るのがおすすめです。

アクセス(電車)

  • 銀座線の 浅草駅(1 番出口)から徒歩 1 分
  • 浅草線の 浅草駅(A4 出口)から徒歩 1 分
  • 東武伊勢崎線(東武スカイツリー ライン)の 浅草駅(正面改札口)から徒歩 3 分
  • つくばエクスプレス線の 浅草駅(A1 出口)から徒歩 10 分

アクセス(めぐりんバス)

  • 北めぐりん(浅草まわり)の 浅草寺北 停留所(停留所の番号:22 番)から徒歩 1 分
  • 北めぐりん(浅草まわり)の 二天門 停留所(停留所の番号:23 番)から徒歩 1 分
  • 北めぐりん(浅草まわり)の 浅草松屋西 停留所(停留所の番号:24 番)から徒歩 2 分
  • 北めぐりん(浅草まわり)の 浅草駅 停留所(停留所の番号:1 番)から徒歩 3 分
  • 東西めぐりんの 雷門通り 停留所(停留所の番号:31 番)から徒歩 2 分
  • 東西めぐりんの 浅草駅 停留所(停留所の番号:32 番)から徒歩 3 分
  • 東西めぐりんの 雷門 停留所(停留所の番号:33 番)から徒歩 1 分
  • ぐるーりめぐりんの 浅草雷門 停留所(停留所の番号:17-2 番)から徒歩 1 分

めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。

アクセス(都営バス)

  • 都営バス(草 43)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 24)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 42-3)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 64)の 浅草雷門 停留所 から徒歩 5 分
  • 都営バス(草 64)の 二天門 停留所 から徒歩 1 分
  • 都営バス(上 26)の 浅草二丁目 停留所 から徒歩 2 分
  • 都営バス(都 08)の 浅草二丁目 停留所 から徒歩 2 分

二天門 停留所は浅草神社の横、浅草二丁目 停留所は浅草寺の裏にあります。また、雷門 停留所は浅草文化観光センターの横にあります。

より楽しむための基礎知識

浅草寺歳の市

歳の市を知るためには、仏教の 三十日秘仏(さんじゅうにち ひぶつ)という考えについて理解する必要があります。

三十日秘仏は、1 か月を 30 日と考え、それぞれの日に異なる仏さまを割り当てたものです。例えば、1 日の仏さまは 定光仏(じょうこうぶつ)、2 日の仏さまは 燈明仏(とうみょうぶつ)といった具合です。

また、浅草寺の本尊は 聖観世音菩薩(しょう かんぜおん ぼさつ)です。観世音菩薩は、さまざまな姿に変化(へんげ)して人びとを救済するといわれています。そして、聖観世音菩薩は、観世音菩薩が変化する前の姿です。

三十日秘仏によると、観世音菩薩は 18 日の仏さまです。そのため、毎月 18 日に浅草寺をお参りすることで、観世音菩薩と深い縁を結ぶことができるといわれています。

毎年 12 月 18 日は、その年の最後の観世音菩薩の日です。浅草寺は、この日を特別に「納めの観音」と呼んでいます。浅草寺によると、昔からこの 納めの観音 は特に参拝者が多いとのことです。

納めの観音の人出を見越して、浅草寺の境内に正月用品や縁起物を売る露店が集まるようになりました。それが浅草寺歳の市の始まりです。江戸時代の 1659 年(万治 2 年)ごろのことです。

江戸時代はあちこちの社寺で歳の市が開かれていました。現在、都内で歳の市を開いている社寺は、つぎのとおりです。

  • 台東区の浅草寺
  • 中央区の薬研堀不動院(やげんぼり ふどういん)
  • 日野市の高幡不動尊 金剛寺(たかはたふどうそん こんごうじ)
  • 府中市の大國魂神社(おおくにたま じんじゃ)

今回のルートの解説

浅草酉の市と比べると、浅草寺歳の市は規模が大きくありません。浅草寺歳の市の公式サイト によると、羽子板や縁起物を販売する露天は 25 店です。それに加えて、食べ物や飲み物の露天が並んでいます。

今回の大まかなルートは、次のとおりです。

  • 宝蔵門
  • 観音堂
  • 五重塔
浅草寺の歳の市(東京・台東区)
浅草寺の歳の市(東京・台東区)

今回は、初日(17 日)の午後 6 時ごろに浅草寺に向かいました。昼間よりも日没後の方が風情がある気があるため、私たちは浅草寺歳の市に行くときは夜と決めています。これは 浅草酉の市 の場合も同じです。

宝蔵門(ほうぞうもん)に着くと、すでにたくさんの人たちが浅草歳の市を楽しんでいました。前年の写真と比べると、それぞれの業者が出店する場所は同じのようですね。

浅草寺歳の市で売られている羽子板は、毎年同じようなデザインに見えるかもしれません。しかし、よく見ると、その年の流行や話題の人物がデザインされたものがあります。それらを見るだけでも楽しいです。

宝蔵門をくぐり抜けたら、観音堂(かんのんどう)で参拝しました。浅草寺では、本堂のことを観音堂と呼びます。

上の写真では、中央にある建物が観音堂です。写真の左側には羽子板を売る出店が並びます。また、写真の右側には飲食物の出店が並んでいます。

観音堂で参拝を済ませた後は、五重塔の前に向かいました。

浅草酉の市で熊手を買ったため、今回は何も購入しませんでした。身内に小さな子供がいれば、健やかな成長を願って羽子板を購入したかもしれないのですが。

所感

新型コロナ ウィルス感染症が流行する前に比べると、訪問者の数はかなり減っている印象があります。しかし、昨年と比べると、同じくらいか、多少増えている気がします。

今回の滞在時間は 30 分くらいです。この日は寒かったこともあり、早々に退散してしまいました。

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