東京下町ガイド の「イベント」カテゴリーでは、東京の下町エリアで行なわれる期間限定のイベントを紹介しています。あなたの東京観光におすすめのイベントを毎回 1 つ取り上げます。
今回取り上げるのは、浅草神社(あさくさ じんじゃ)の例大祭である 三社祭(さんじゃ まつり)です。
三社祭の開催日は、毎年 5 月の第 3 週の金曜日、土曜日、そして日曜日です。そのため、この記事を書いている時点(5 月 2 日)では、まだ 2 週間以上も先になります。
しかし、浅草やその周辺の地域では、三社祭の準備が進められています。町内の掲示板に三社祭のポスターが貼られたり、商店街に三社祭の提灯(ちょうちん)が飾られたり。浅草は三社祭に向けて盛り上がりを見せています。
今回の記事では、三社祭のスケジュールの概要を紹介します。また、三社祭をより楽しむために必要な用語を解説します。あなたが三社祭に来るときの参考にしてください。
三社祭の開催日
2023 年の開催日
- 日付:2023 年 5 月 19 日(金)・20 日(土)・21 日(日)
参考:2024 年の開催日(予定)
- 日付(予定):2024 年 5 月 17 日(金)・18 日(土)・19 日(日)
三社祭のスケジュールの詳細
2003 年の三社祭のスケジュールは、以下のとおりです。ただし、浅草の町内に掲示されているポスター、浅草神社、および、浅草神社奉賛会 では異なる部分があることに注意してください。
2023 年 5 月 18 日(木)
- 午後 7 時:本社神輿に神霊入れを行う(浅草神社の社殿)
2023 年 5 月 19 日(金)
- 午後 1 時から午後 2 時:大行列を行う(雨天中止)
- 東京浅草組合 浅草見番
- 柳通り
- 千束通り
- ひさご通り
- 浅草六区
- 仲見世通り
- 浅草神社
- 午後 2 時 20 分:びんざさら舞を奉納する(浅草神社の社殿)
- 午後 3 時:びんざさら舞を奉納する(浅草神社の神楽殿・雨天中止)
- 午後 3 時 30 分:町内神輿に神霊入れを行う(浅草神社の社殿)
2023 年 5 月 20 日(土)
- 午前 10 時:例大祭式典を行う(浅草神社の社殿)
- 正午:町内神輿を発進する(浅草神社、浅草寺、およびその周辺の地域)
- 午後 5 時:巫女舞を奉納する(浅草神社の神楽殿)
2023 年 5 月 21 日(日)
- 午前 5 時:本社神輿の神幸祭を行う(浅草神社)
- 午前 6 時:本社神輿を宮出しする(浅草神社と浅草寺)
- 午前 8 時:本社神輿が町内に向けて発進する
- 午後 2 時:巫女舞を奉納する(浅草神社の神楽殿)
- 午後 3 時:舞踊を奉納する(浅草神社の神楽殿)
- 午後 4 時:太鼓を奉演する(浅草神社)
- 午後 8 時:本社神輿を宮入りする(浅草神社と浅草寺)
- 宮入りの終了後:本社神輿に神霊返しを行う(浅草神社の社殿)
会場への行き方
三社祭は、浅草神社と浅草寺の境内を中心に行われます。三社祭の開催中は交通規制が行われるため、会場へは電車での移動がおすすめです。
アクセス(電車)
- 銀座線の 浅草駅(1 番出口)から徒歩 1 分
- 浅草線の 浅草駅(A4 出口)から徒歩 1 分
- 東武伊勢崎線(東武スカイツリー ライン)の 浅草駅(正面改札口)から徒歩 3 分
- つくばエクスプレス線の 浅草駅(A1 出口)から徒歩 10 分
より楽しむための基礎知識
三社祭
三社祭(さんじゃ まつり)は、台東区にある 浅草神社(あさくさ じんじゃ)の例大祭です。
三社祭が行われるのは、毎年 5 月の第 3 週の金曜日、土曜日、そして日曜日です。ウィキペディア によると、2017 年の三社祭には 200 万人以上の人出がありました。
三社祭の名前は、浅草神社の旧名である、三社大権現社(さんじゃ だいごんげんしゃ)や 三社明神社(さんじゃ みょうじんしゃ)に由来します。
浅草神社によると、三社祭が最初に行われたのは 1312 年(正和元年)とのことです。つまり、この祭りは 700 年以上の歴史があります。
浅草神社についてもっと知りたい場合は、次の記事を参照してください。
三社祭の用語
三社祭をより楽しむために、関連する用語を説明します。
三社権現(さんじゃ ごんげん)
浅草寺の草創(そうそう)に関わった、次の 3 人を地元の守り神として祀ったものです。
- 土師中知(はじ なかとも)
- 檜前浜成(ひのくま はまなり)
- 檜前竹成(ひのくま たけなり)
各町(かくちょう)
浅草神社の氏子(周辺の町会)のことです。各町は、大きく次の 3 つに分けられます。
- 南部各町(浅草神社の南側にある 16 の町会で構成)
- 東部各町(浅草神社の東側にある 12 の町会で構成)
- 西部各町(浅草神社の西側にある 16 の町会で構成)
本社神輿(ほんしゃ みこし)
浅草神社が管理する神輿のことです。本社神輿には、次の 3 基があります。
- 一之宮(いちのみや):土師中知が乗るとされています。
- 二之宮(にのみや):檜前浜成が乗るとされています。
- 三之宮(さんのみや):檜前竹成が乗るとされています。
町内神輿(ちょうない みこし)
浅草神社の氏子(周辺の町会)が管理する神輿のことです。町内神輿は、各町神輿(かくちょう みこし)とも呼びます。
渡御(とぎょ)
神輿を担いで町を練り歩くことです。
本社神輿各町渡御(ほんしゃ みこし かくちょう とぎょ)
本社神輿を担いで浅草神社の周辺の町会(氏子)を練り歩くことです。
町内神輿連合渡御(ちょうない みこし れんごう とぎょ)
町内神輿を担いで浅草神社の周辺を練り歩くことです。
神霊入れ(みたま いれ)
神さまに神輿に乗ってもらうことです。
神霊返し(みたま がえし)
神さまに神輿から降りてもらうことです。
宮出し
神輿を神社の境内から出すことです。
宮入り
神輿を神社の境内に戻すことです。
びんざさら舞
びんざさら舞は、田植え行事をテーマにした舞である、田楽舞(でんがくまい)のことです。びんざさらという楽器を使うことが特徴です。
浅草神社によると、びんざさら舞を神さまに奉納することで、次のことを祈願します。
- 五穀豊穣(ごこく ほうじょう):農作物がたくさん穫れる
- 悪霊退散(あくりょう たうさん):悪いことを追い払う
- 子孫長久(しそん ちょうきゅう):自分だけでなく、子どもや孫も幸せに暮らせる
- 悪病祓い(あくびょう ばらい):病気が治る
大行列
三社祭の始まりを告げる行進のことです。大行列の構成は、次のとおりです。
- お囃子屋台
- 金棒
- 鳶頭木遣り
- 神社総代
- 各町役員
- びんざさら舞
- 芸妓連の手古舞
- 組おどり
- 白鷺の舞
- お囃子屋台