東京下町ガイド の「イベント」カテゴリーでは、東京の下町エリアで行なわれる期間限定のイベントを紹介しています。あなたの東京観光におすすめのイベントを毎回 1 つ取り上げます。
今回取り上げるのは、長國寺(ちょうこくじ)の「いきいき浅草あじさい祭」です。
長國寺は、台東区の千束(せんぞく)にある 法華宗 本門流(ほっけしゅう ほんもんりゅう)の寺院です。この寺院は、「浅草酉の市(あさくさ とりのいち)」でご存知の方も多いかもしれません。
それ以外にも、長國寺は毎年 6 月にあじさい祭を開催しています。浅草富士浅間神社(あさくさ ふじ せんげん じんじゃ)の「お富士さんの植木市」と並び、長國寺のあじさい祭は浅草の初夏の風物詩です。
先日(2023 年 6 月 17 日)、長國寺のあじさい祭に行ってきました。今回の記事では、そのときの様子を紹介します。
あなたが東京の下町や浅草を観光する際の参考にしてください。
いきいき浅草あじさい祭の開催日
いきいき浅草あじさい祭は、毎年 6 月の第 3 土曜日と日曜日に開かれます。
2023 年の開催日
- 2023 年 6 月 17 日(土)の午前 12 時から午後 5 時まで
- 2023 年 6 月 18 日(日)の午前 10 時から午後 5 時まで
参考:2024 年の開催日(予定)
- 2024 年 6 月 15 日(土)の午前 12 時から午後 5 時まで
- 2024 年 6 月 16 日(日)の午前 10 時から午後 5 時まで
会場への行き方
いきいき浅草あじさい祭の会場は、その年によって異なります。今年の場合は、次のとおりです。
- 長國寺
- 吉原神社
- 千束通りなど長國寺の周辺の商店街
アクセス(電車)
- 日比谷線の 入谷駅(3 番出口)から徒歩 8 分
- 日比谷線の 三ノ輪駅(1b 出口)から徒歩 7 分
- つくばエクスプレス線の 浅草駅(A1 出口)から徒歩 11 分
アクセス(めぐりんバス)
- 北めぐりん(浅草まわり)の 一葉記念会館入口 停留所(停留所の番号:15 番)から徒歩 2 分
- 北めぐりん(浅草まわり)の 台東病院 停留所(停留所の番号:17 番)から徒歩 5 分
- 北めぐりん(根岸まわり)の 一葉記念会館入口 停留所(停留所の番号:6 番)から徒歩 2 分
- 北めぐりん(根岸まわり)の 台東病院 停留所(停留所の番号:1 番)から徒歩 5 分
- 南めぐりんの 台東病院 停留所(停留所の番号:28 番)から徒歩 5 分
アクセス(都営バス)
- 都営バス(都 08)の 竜泉 停留所 から徒歩 3 分
- 都営バス(都 08)の 千束 停留所 から徒歩 4 分
- 都営バス(草 43)の 竜泉 停留所 から徒歩 3 分
- 都営バス(草 43)の 千束 停留所 から徒歩 4 分
- 都営バス(草 63)の 竜泉 停留所 から徒歩 3 分
- 都営バス(草 63)の 千束 停留所 から徒歩 4 分
より楽しむための基礎知識
長國寺
長國寺(ちょうこくじ)は、台東区の千束(せんぞく)にある 法華宗 本門流(ほっけしゅう ほんもんりゅう)の寺院です。法華宗 本門流は、日蓮(にちれん)の教えをそのまま伝える宗派です。
長國寺は、近所の 鷲神社(おおとり じんじゃ)と共同で「浅草酉の市(あさくさ とりのいち)」を開催することで有名です。この市は日本最大規模の酉の市で、江戸時代から続く浅草の年末の風物詩です。
長國寺の詳細については、次の記事を参照してください。
吉原神社
吉原神社(よしわら じんじゃ)は、台東区の千束(せんぞく)にある神社です。長國寺からは、徒歩 5 分ほどの場所にあります。
この神社は、かつて近所に存在した 吉原遊郭(よしわら ゆうかく)と深い関わりがあります。吉原遊郭を守護していた 5 つの稲荷神社を 1 か所に集めたのが吉原神社です。
その昔、吉原神社は吉原遊廓で働く女性たちの信仰を集めていました。女性の願いを叶えてくれる神社として、現在も吉原神社は女性たちに人気があります。
吉原神社の詳細については、次の記事を参照してください。
いきいき浅草あじさい祭
奥浅草観光協会によると、長國寺のあじさい祭の始まりは江戸時代の後期です。
ある年の夏、流行り病が蔓延しました。そこで、江戸幕府は長國寺に悪病退散の祈願をお願いしたのです。その甲斐もあり、流行り病は収まりました。
これをきっかけとして、長國寺では夏に門前市が開かれるようになりました。これが現在のあじさい祭です。
長國寺のあじさい祭では、全国から集められたさまざまな品種のあじさいを楽しむことができます。公式サイトによると、2021 年(令和 3 年)の祭では 100 種類のあじさいが集結しました。
この祭では、籠(かご)あじさい を買うことができます。これは、竹製の釣りかごに入ったあじさいの鉢植えのことです。籠あじさいを買うことができるのは、この祭のみとのことです。
今回のルートの解説
今回、私たちが歩いたルートは、次のとおりです。
- つくばエクスプレス線の浅草駅
- 千束通り
- 国際通り
- 長國寺
- 吉原神社
- 日比谷線の三ノ輪駅
千束通り
いきいき浅草あじさい祭の期間中、長國寺と浅草の間の商店街ではセールや催しを行っています。今年も千束通りではあじさいの展示と抽選会を行っていました。
長國寺
私たちが長國時に着いたのは午後 1 時ぐらいです。この時点では、それほど人が多くありませんでした。
長國寺の境内に入ると、花手水(はなちょうず)が出迎えてくれました。花手水とは、手水舎(ちょうずや)などに花を浮かべることです。また、手水舎とは、参拝前に手や口を清める設備です。
長國寺には浅草酉の市とあじさい祭ぐらいしか足を運ばないのですが、その度に花手水が出迎えてくれます。もしかしたら、イベントの日のみ実施しているのかもしれません。
手水舎から本堂に向かう途中、色とりどりのあじさいが展示されていました。あじさいにはこんなにも種類があるのかと驚かされます。
展示されているあじさいの中には、大人が両手で抱えてやっと持てる大きさの鉢もありました。それらのいくつかはすでに売約済みとなっていました。
昨年も長國寺のあじさい祭に来たのですが、今年は展示レイアウトが異なっていました。今年の方が凝っているため、個人的にはこちらが好みです。
あじさいの展示ブースを抜けると本堂に到着します。上の写真では人がたくさん写っていますが、参拝を待つ行列はありませんでした。
本堂でお参りを済ませた後は、鷲妙見大菩薩(わし みょうけん だいぼさつ)をお参りしました。鷲妙見大菩薩の場所は、本堂を正面に見て左側です。
鷲妙見大菩薩は「お酉さま(おとりさま)」のことです。このお酉さまに関する例大祭が浅草酉の市です。
吉原神社
次に吉原神社に向かいました。去年のあじさい祭では、吉原神社は会場になっていませんでした。今回は吉原神社も会場になっていたため、少し意外な気がしました。
吉原神社の境内の右側にあじさいが展示されていました。長國寺の展示と比べるとずっと小規模ですが、それでも色鮮やかなあじさいが境内を華やかに盛り上げていました。
写真を撮影する角度によっては、お穴さま とあじさいを 1 枚の写真におさめることができます。
所感
梅雨時にも関わらず、幸いなことに今回は天気に恵まれました。少し暑かったのですが、快適な散策をすることができました。
それにしても、あじさいは本当に種類が豊富なのですね。長國寺のあじさい祭に来る度に驚かされます。