下町散歩:浅草寺の女性のための神さまをお参りする(東京・台東区)

浅草寺の淡島堂(東京・台東区) 神さまと仏さま
浅草寺の淡島堂(東京・台東区)

東京の台東区にある浅草寺は、本尊の聖観世音菩薩(しょう かんぜおん ぼさつ)の他にもいろいろな仏さまや神さまを祀っています。

その中には女性のための神さまもいます。それが淡島堂(あわしまどう)の淡島明神(あわしま みょうじん)です。淡島明神のご神徳(ご利益)には、女性の病気回復、子授けや安産、さらには縁結びなどがあります。

この記事では、淡島堂と淡島明神についてご紹介します。なお、浅草寺についてくわしく知りたい場合は、次の記事をお読みください。

なお、この記事は英語版もあります。詳細については、つぎのリンク先を参照してください。

淡島堂について

淡島堂は、浅草寺の境内の北東にあります。浅草寺の境内が賑やかなのにくらべ、淡島堂の境内はとても静かです。

浅草寺によると、淡島堂の始まりは江戸時代の前期にまでさかのぼります。

元禄年間(1688 年から 1704 年まで)、浅草寺は、紀伊国(現在の和歌山県と三重県の南部)の加太(かだ)にある淡島神社(あわしま じんじゃ)から淡島明神を勧請しました。勧請とは、神さまの分霊を他の場所で祀ることです。

淡島明神は、淡島神(あわしま の かみ)とも呼ばれています。また、淡島明神は少彦名命(すくなひこな の みこと)と同一であるとも考えられています。

昭和 20 年(1945 年)、浅草寺の本堂は東京大空襲で焼失しました。そのため、昭和 30 年(1955 年)まで、淡島堂は浅草寺の仮の本堂として使われました。

現在、淡島堂には、次の仏さまや神さまが祀られています。

  • 淡島明神(女人守護の神さま)
  • 阿弥陀如来(死後の平安を約束する仏さま)
  • 虚空蔵菩薩(知恵の仏さま)
  • 取子(とりこ)地蔵菩薩(取り子の仏さま)

淡島明神について

淡島明神(少彦名命)は、もともと医薬の神さまです。加太の淡嶋神社によると、特に女性のためのご神徳(ご利益)があります。

淡島明神の主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。

  • 婦人病の治癒
  • 子授け
  • 安産
  • 縁結び
  • 裁縫の上達
  • その他

江戸時代の中期になると、淡島信仰が流行しました。淡島願人(あわしま がんにん)と呼ばれるお坊さんが、各地で淡島明神の功徳を説いてまわったのです。これにより、淡島明神は、女性のための神さまとして人びとに知られるようになりました。

また、淡島明神のご神徳(ご利益)のひとつに「裁縫の上達」があります。そのため、淡島堂では、毎年 2 月 8 日に針供養を行っています(法要は午前 11 時)。普段は静かな淡島堂も、この日はお参りする人で賑わっています。

注意事項

浅草寺の境内へは時間を気にせずに入ることができます。しかし、淡島堂の境内には、次の時間以外は入ることができません(門が閉められています)。

  • 午前 6 時から午後 5 時まで(4 月から 9 月まで)
  • 午前 6 時 30 分から午後 5 時まで(10 月から 3 月まで)
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