この記事では、東京の水天宮(すいてんぐう)を紹介します。
東京の水天宮は、東京の中央区にある神社です。最寄り駅は、半蔵門線の水天宮前駅です。日比谷線や浅草線の人形町駅からも行くことができます。
この神社は、福岡県の久留米にある水天宮の分社です。つまり、東京の水天宮は、九州の水天宮と同じ神さまを祀っています。
東京の水天宮の主祭神は、天御中大神(あめ の みなかぬし の おおかみ)です。主なご神徳(ご利益)は安産と子授けです。
それ以外にも、この神社は安徳天皇、平徳子、そして平時子を祀っています。いずれも平家物語で有名な人物です。
なお、この記事はやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎのリンク先を参照してください。
由緒(歴史)
水天宮によると、この神社の始まりは 17 世紀にまでさかのぼります。
昔、九州の久留米に有馬家という大名がいました。有馬家の人たちは、とても信心深いことで知られていました。
久留米には、尼御前社(あま ごぜん)という神社がありました(後の水天宮)。尼御前社は、尼御前大明神(あま ごぜん だいみょうじん)という、水の神さまを祀る神社です。有馬家の人たちは、この神社を大切にしました。
江戸えど時代じだい、参勤さんきん交代こうたいという きまりが ありました。2 年に 1 度、大名は江戸に行かなければなりません。
有馬家の人たちは、江戸にいるときも水天宮をお参りしたいと思おもいました。1818 年、有馬家の人たちは、江戸にある自分たちの家に神社を建たてました。
これが東京の水天宮です。
神さまとご神徳(ご利益)
天御中主大神(あめ の みなかぬし の おおかみ)
水天宮は、天御中主大神(あめ の みなかぬし の おおかみ)を祀っています。「古事記」によると、天御中主大神は最初に現れた神さまです。
天御中主大神の主なご神徳(ご利益)は、安産、子育て、健康長寿などです。
安徳天皇(あんとく てんのう)
安徳天皇(あんとく てんのう)は、平安時代に実在した、第 81 代の天皇です。1185 年、壇ノ浦の戦いにおいて、祖母の平時子とともに入水しました。歴代の天皇の中でもっとも短命でした(8 才)。
高倉平中宮(たかくら たいら の ちゅうぐう)
高倉平中宮(たかくら たいら の ちゅうぐう)は、安徳天皇の母の平徳子(たいら とくこ)です。壇ノ浦の戦いでは命を取り留めました。その後、出家して安徳天皇と平家一門を弔いました。
二位の尼(にい の あま)
二位の尼(にい の あま)は、安徳天皇の祖母の平時子(たいら ときこ)です。壇ノ浦の戦いにおいて、安徳天皇とともに入水しました。
見どころ
下町八福神(安産子育て)
水天宮は、下町八福神(したまち はちふくじん)の 1 つです。下町八福神とは、東京の中央区と台東区にある 8 つの神社のことです。
下町八福神では、それぞれの神社ごとに異なるご神徳(ご利益)があります。水天宮のご神徳は「安産子育て」です。
下町八福神すべてを参拝することを「下町八福神めぐり」や「下町八社福参り」といいます。下町八福神めぐりは、地域おこしの一環として 1981 年(昭和 56 年)に始まりました。
その名のとおり、下町八福神はすべて東京の下町にあります。8 つの神社をめぐることで、下町の名所旧跡を楽しんだり、下町情緒を味わったりできます。
下町八福神の詳細については、つぎの記事を参照してください。
各種情報
社務所の受付時間
- 午前 8 時から午後 6 時まで
電話番号
- 03-3666-7195
住所
- 〒103-0014 東京都 中央区 日本橋 蛎殻町 2-4-1
地図
アクセス(電車)
- 半蔵門線の 水天宮前駅(5 番出口)から徒歩 1 分
- 日比谷線の 人形町駅(A1 出口)から徒歩 6 分
- 浅草線の 人形町駅(A 3出口)から徒歩 8 分
- 新宿線の 浜町駅(A2 出口)から徒歩 12 分
アクセス(都営バス)
- 都営バス(錦 11)の 水天宮 停留所 から徒歩 2 分
- 都営バス(秋 26)の 水天宮 停留所 から徒歩 2 分
- 都営バス(東 20 乙)の 水天宮 停留所 から徒歩 2 分
公衆トイレの有無
- あり
参考
