完全ガイド:水天宮(東京・中央区)

水天宮(東京・中央区) 神社と寺院
水天宮(東京・中央区)

東京下町ガイドの「神社と寺院」カテゴリーでは、東京の下町エリアにあるいろいろな神社や寺院をわかりやすく紹介しています。あなたの東京観光におすすめのスポットを毎回 1 つ取り上げます。

今回の記事では、中央区の日本橋 蛎殻町(にほんばし かきがらちょう)にある 水天宮(すいてんぐう)を紹介します。

水天宮は安産と子授けで有名な神社です。それ以外にも、この神社は 安徳天皇(あんとく てんのう)、平 徳子(たいら の とくこ)、そして、平 時子(たいら の ときこ)など、平家物語で有名な人物を祀っています。

今回の記事では、水天宮に関する以下の内容をやさしく解説します。

  • 歴史
  • 祀られている神さま
  • 見どころ
  • アクセス方法
  • その他

この記事を読むことで、水天宮をより深く理解することができます。あなたが水天宮を訪れる際は、ぜひこの記事を参考にしてください。

由緒(歴史)

水天宮によると、この神社の始まりは 17 世紀にまでさかのぼります。

昔、九州の久留米に有馬家という大名がいました。有馬家の人たちは、とても信心深いことで知られていました。

久留米には、尼御前社(あま ごぜん しゃ)という神社がありました。この神社は、千年川の水の神さまである 尼御前大明神(あま ごぜん だいみょうじん)を祀っていました。千年川は、現在の筑後川です。

尼御前社は、後の久留米の水天宮です。有馬家の人たちは、この神社を大切にしました。

江戸時代には「参勤交代(さんきん こうたい)」という制度がありました。この制度では、地方の大名たちは 2 年に 1 度、江戸に赴かなければなりません。参勤交代の目的は、徳川将軍と地方の大名との主従関係を確認し、謀反を防ぐことでした。

有馬家の人たちは、江戸にいるときも水天宮をお参りしたいと考えました。1818 年(文政元年)、有馬家の人たちは、江戸にある自分たちの屋敷に神社を建たてました。これが東京の水天宮の始まりです。

神さまとご神徳(ご利益)

天御中主大神

水天宮の主神(しゅしん)は、天御中主大神(あめ の みなかぬし の おおかみ)です。主神とは、その神社でもっとも中心となる神さまのことです。

「古事記」によると、天御中主大神は 高天原(たかまがはら)に最初に現れた神さまの 1 柱です。高天原とは、神様たちが住む世界のことです。

天御中主大神の主なご神徳(ご利益)は、次のとおりです。

  • 安産(あんざん):母子ともに健康に出産できる
  • 子授け(こさずけ):子どもを授かることができる
  • 健康長寿(けんこう ちょうじゅ):健康で長生きできる
  • 病気平癒(びょうき へいゆ):病気が治る
  • 事業成就(じぎょう じょうじゅ):仕事がうまくいく
  • その他

安徳天皇

安徳天皇(あんとく てんのう)も水天宮の主神です。

安徳天皇は、平安時代に実在した第 81 代の天皇です。1185 年(文治元年)、壇ノ浦の戦いにおいて、祖母の 平 時子(たいら ときこ)とともに入水しました。歴代の天皇の中でもっとも短命でした(8 才)。

高倉平中宮

高倉平中宮(たかくら たいら の ちゅうぐう)も水天宮の主神です。

高倉平中宮は、安徳天皇の母の 平 徳子(たいら とくこ)です。壇ノ浦の戦いでは命を取り留めました。その後、出家して安徳天皇と平家一門を弔いました。

二位の尼

二位の尼(にい の あま)も水天宮の主神です。

二位の尼は、安徳天皇の祖母の 平 時子(たいら ときこ)です。壇ノ浦の戦いにおいて、安徳天皇とともに入水しました。

見どころ

下町八福神(安産子育て)

水天宮は、下町八福神(したまち はちふくじん)の 1 つです。下町八福神とは、東京の中央区と台東区にある 8 つの神社のことです。

下町八福神では、それぞれの神社ごとに異なるご神徳(ご利益)があります。水天宮のご神徳は「安産子育て」です。

下町八福神すべてを参拝することを「下町八福神めぐり」や「下町八社福参り」といいます。下町八福神めぐりは、地域おこしの一環として 1981 年(昭和 56 年)に始まりました。

その名のとおり、下町八福神はすべて東京の下町にあります。8 つの神社をめぐることで、下町の名所や旧跡を楽しんだり、下町の情緒を味わったりできます。

下町八福神の詳細については、次の記事を参照してください。

各種情報

社務所の受付時間

  • 午前 8 時から午後 6 時まで

電話番号

  • 03-3666-7195

住所

  • 〒103-0014 東京都 中央区 日本橋 蛎殻町 2-4-1

地図

アクセス(電車)

  • 半蔵門線の 水天宮前駅(5 番出口)から徒歩 1 分
  • 日比谷線の 人形町駅(A1 出口)から徒歩 6 分
  • 浅草線の 人形町駅(A 3出口)から徒歩 8 分
  • 新宿線の 浜町駅(A2 出口)から徒歩 12 分

アクセス(都営バス)

  • 都営バス(錦 11)の 水天宮 停留所 から徒歩 2 分
  • 都営バス(秋 26)の 水天宮 停留所 から徒歩 2 分
  • 都営バス(東 20 乙)の 水天宮 停留所 から徒歩 2 分

公衆トイレの有無

  • あり

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