元三島神社(東京・台東区)

元三島神社(東京・台東区) 神社と寺院
元三島神社(東京・台東区)

この記事では、東京の元三島神社(もと みしま じんじゃ)を紹介します。

元三島神社は、東京の台東区にある神社です。JR 山手線と京浜東北線の鶯谷駅(北口)から徒歩 1 分くらいの場所にあります。

元三島神社の主祭神は、山の神さまである、大山祇神(おおやま つみ の かみ)です。

元三島神社の他に台東区には 2 つの三島神社があります。千束の三島神社(みしま じんじゃ)と寿の本社三島神社(ほんしゃ みしま じんじゃ)です。この 3 つの神社は、もともとは同じ神社です。

本社三島神社の詳細については、つぎの記事を参照してください。

なお、この記事はやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎのリンク先を参照してください。

由緒(歴史)

ウィキペディア によると、この神社の始まりは 13 世紀にまでさかのぼります。また、元三島神社の歴史は、同じく台東区にある三島神社と本社三島神社(ほんしゃみしまじんじゃ)の歴史でもあります。

13 世紀の後期、元寇(蒙古襲来)がありました。モンゴル帝国が 2 度にわたり日本を攻めてきたのです。モンゴル帝国は、当時のアジアにあった世界最大の国です。

1 度目の襲来は、1274 年(文永 11 年)の「文永の役(ぶんえいのえき)」です。また、その 2 回目の襲来は、1281 年(弘安 4 年)の「弘安の役(こうあんのえき)」です。

その頃、河野通有(かわの みちあり)という人がいました。彼は、伊予国(現在の愛媛県 松山市)の武将(軍を統率する将軍)でした。彼は、1281 年(弘安 4 年)の弘安の役に参加しました。

弘安の役に向かう際、河野通有は地元の大山祇神社(おおやまづみ じんじゃ)で戦勝祈願をしました。大山祇神社は、瀬戸内海の大三島(おおみしま)ある神社です。また、この神社では、山の神さまである大山祇神(おおやま つみの かみ)を祀っています。

河野通有は戦いに勝つことができました。そのため、彼は大山祇神にとても感謝しました。

ある夜、河野通有は大山祇神の夢をみました。大山祇神は河野通有に「私を武蔵国豊島郡に祀りなさい」と言ったのです。そこで、彼は上野山にあった自分の屋敷に大山祇命を祀る神社を建てました。

1625 年(寛永 2 年)、江戸幕府は上野山に寛永寺を建てました。それにともない、河野通有の神社は上野山から金杉村(現在の台東区 根岸)に移転しました。1650 年(慶安 3 年)のことです。

その後、江戸幕府は河野通有の神社の土地を幕府用地としました。そのため、1709 年(宝永 6 年)、河野通有の神社は金杉村から浅草小揚町(現在の台東区 寿)に移転しました。これが現在の本社三島神社です。

金杉村の人たちにとって、本社三島神社は遠くにあるため不便です。そのため、金杉村の人たちは本社三島神社の大山祇神を分霊し、それを 2 か所で祀りました。

元三島神社は、大山祇神の分霊を金杉村にあった熊野神社で祀ったものです。三島神社は、大山祇神の分霊を下谷で祀ったものです。

神さまとご神徳(ご利益)

大山祇神(おおやま つみ の かみ)

元三島神社の主祭神は、大山祇神(おおやま つみ の かみ)です。大山祇神は、山の神さまです。古事記によると、イザナギとイザナミの子どもです。主なご神徳(ご利益)は、林業守護、商売繁盛、病気平癒、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

伊佐那岐命(いざなぎ の みこと)

伊邪那岐命(いざなぎの みこと)は、国産みと神産みの神です。妻の伊邪那美命(いざなみの みこと)と共に日本列島を構成する島々や多くの神を生み出しました。主なご神徳(ご利益)は、夫婦円満、子孫繁栄、長寿繁栄、縁結び、厄除けなどです。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

寿老人(じゅろうじん)

元三島神社は、七福神の寿老人(じゅろうじん)を祀っています。寿老人は長寿の神さまです。寿老人のご神徳(ご利益)は、健康長寿、その他です。

この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

見どころ

下谷七福神(寿老人)

元三島神社の寿老人は、下谷七福神(したや しちふくじん)の 1 つです。下谷七福神は、台東区の下谷、根岸、三ノ輪にある 7 つの神社と寺院に祀られている七福神です。

下谷七福神の詳細については、つぎの記事を参照してください。

各種情報

社務所の受付時間

  • 不明(参拝はいつでも可能)

電話番号

  • 03-3873-4976

住所

  • 〒110-0003 東京都 台東区 根岸 1-7-11

地図

アクセス(電車)

  • JR 山手線の 鶯谷駅(北口)から徒歩 1 分
  • 京浜東北線の 鶯谷駅(北口)から徒歩 1 分

アクセス(めぐりんバス)

  • 北めぐりん(根岸まわり)の 鶯谷駅北 停留所(停留所の番号:14 番)から徒歩 3 分

めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。

アクセス(都営バス)

  • 都営バス(草 41)の 鶯谷駅前 停留所 から徒歩 3 分

公衆トイレの有無

  • なし(鶯谷駅の前のローソンにトイレがあります)

備考

元三島神社【三島さま】 - 東京都神社庁
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