橋場不動尊(東京・台東区)

橋場不動尊(東京・台東区) 神社と寺院
橋場不動尊(東京・台東区)

この記事では、橋場不動尊(はしば ふどうそん)を紹介します。

橋場不動尊は、東京の台東区にある、天台宗の寺院です。正式名称は砂尾山 橋場寺 不動院(すなおさん はしばじ ふどういん)ですが、橋場不動尊の名前で親しまれています。

この寺院は、隅田川に架かる、白鬚橋から徒歩 3 分のところにあります。最寄り駅は日比谷線の南千住駅や東武伊勢崎線の浅草駅ですが、どちらからもかなり距離があります。

橋場不動尊の本尊(中心となる仏さま)は、救済の仏さまである、不動明王(ふどう みょうおう)です。この仏さまのご利益は、煩悩退散、厄除け、商売繁盛、その他です。

橋場不動尊を建てたのは、寂昇(じゃくしょう)です。寂昇は、東大寺(とうだいじ)を建てたことで知られる、良弁(ろうべん)の弟子です。寂昇は、不動明王のお告げに従い、橋場不動尊を建てました。

東京は、過去に何度も大きな火災がありました。しかし、橋場不動尊がある地域は、それらの火災をまぬがれました。そのため、地元の人たちは、この寺院を「火伏せ(ひぶせ)の橋場不動尊」と呼びます。

なお、この記事は英語版とやさしい日本語版もあります。詳細については、つぎの記事を参照してください。

由緒

橋場不動尊によると、この寺院の始まりは 8 世紀にまでさかのぼります。

その昔、相模国(今の神奈川県)の大山寺(おおやまでら)に、良弁(ろうべん)という僧侶がいました。良弁は奈良の東大寺(とうだいじ)を建てたことで有名な人です。

ある日、良弁は、不動明王(ふどうみょうおう)のお告げを受け取りました。そのお告げに従い、良弁は、1 本の霊木からを 3 体の不動明王の像を作りました。

良弁は、そのうちの 1 体を大山寺に安置しました。次の 1 体は、良弁が自分で保管しました。そして残りの 1 体は、良弁の弟子の寂昇(じゃくしょう)が受け取りました。

その後、寂昇は不動明王像を持って上総国(今の千葉県)へ旅に出ました。その途中でこの地に立ち寄ったとき、寂昇は不動明王のお告げを受けました。そこで寂昇はこの地に不動明王の像を安置することにしました。

760 年(天平宝字 4 年)、村人の協力のもと、彼は寺院を建てました。これが橋場不動尊の始まりです。

1163 年(長寛元年)、橋場不動尊は、教円(きょうえん)を迎えました。その際、橋場不動尊は、法相宗から天台宗に改宗しました。

橋場不動尊が天台宗に改宗した際、同じ天台宗の浅草寺(せんそうじ)の末寺(まつじ)になりました。末寺とは、他の寺院の管理下にあることを意味します。

1950 年(昭和 25 年)、浅草寺は天台宗から聖観音宗に改宗しました、そのため、橋場不動尊は、滋賀県にある比叡山 延暦寺(ひえいざん えんりゃくじ)の末寺になりました。延暦寺は天台宗の総本山です。

仏さまとご利益

不動明王(ふどう みょうおう)

橋場不動尊の本尊は、不動明王(ふどう みょうおう)です。この仏さまは、「お不動さん」の名前で親しまれています。

不動明王は怒った顔をしています。その理由は、恐ろしい表情で魔を退治して人びとを災いから守るためです。

不動明王は救済の仏さまです。主なご利益は、煩悩退散、厄除け、商売繁盛、その他です。この仏さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

薬師如来(やくし にょらい)

橋場不動尊は、薬師如来(やくし にょらい)も祀っています。橋場不動尊の薬師如来は、地元の人びとに「橋場薬師(はしば やくし)」とも呼ばれます。

薬師如来は医薬の仏さまです。主なご利益は、病気治癒(特に眼病)、健康長寿、厄除け、その他です。この仏さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

布袋尊(ほていそん)

橋場不動尊は、七福神の布袋尊(ほていそん)を祀っています。布袋尊は、弥勒菩薩(みろく ぼさつ)の化身と言われています。

布袋尊は夫婦円満の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、夫婦円満、子授け、縁結び、その他です。この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

富貴弁財天(ふうき べんざいてん)

橋場不動尊は、七福神の弁財天(べんざいてん)も祀っています。弁財天は、市杵島姫命(いちきしまひめの みこと)と同じ神さまと言われています。

橋場不動尊の弁財天は、「富貴弁財天(ふうき べんざいてん)」と呼ばれています。その理由ですが、この弁財天を橋場不動尊に奉納した人が、奉納の際に「富貴な人になりたい」と願ったためです。

弁財天は芸事や金運の神さまです。主なご神徳(ご利益)は、商売繁盛、金運上昇、芸事上達、その他です。この神さまの詳細については、つぎの記事を参照してください。

見どころ

本堂

江戸時代の 1845 年(弘化 2 年)、橋場不動尊の本堂が建てられたました。現在の本堂は建立当時のものがそのまま残っています。

東京は過去に何度も大規模な火災にみまわれています。例えば、1911 年(明治 44 年)の吉原大火、1923 年(大正 12 年)の関東大震災、そして、1945 年(昭和 20 年)の東京大空襲などです。

橋場不動尊のある地域はこれらすべての火難を逃れました。そのため、橋場不動尊は「火伏せ(ひぶせ)の橋場不動尊」とも呼ばれています。火伏せとは、火難を防ぐという意味です。

大銀杏

橋場不動尊を訪れると、本堂の手前の銀杏の大木が出迎えてくれます。橋場不動尊の公式 Web サイトによると、この銀杏の大木は樹齢 700 年とのこと。

江戸時代、この木はすぐ近くを流れる隅田川を往来する人びとの目印にもなりました。現代では、この銀杏の大木をパワー スポットと考え、この木に抱きついてエネルギーをもらおうとする参拝者もいます。

浅草名所七福神(布袋尊)

橋場不動尊の布袋尊は、浅草名所七福神(あさくさ などころ しちふくじん)の 1 柱(はしら)に数えられています。浅草名所七福神とは、東京都の台東区と荒川区にある 9 つの社寺に祀られている七福神のことです。

浅草名所七福神めぐりは、おすすめの浅草観光の 1 つです。通常、七福神めぐりは正月に行いますが、浅草名所七福神めぐりはいつでも楽しむことができます。

浅草名所七福神の詳細については、つぎの記事を参照してください。

各種情報

寺務所の受付時間

  • 午前 9 時から 午後 4 時 30 分まで

電話番号

  • 03-3872-5532

住所

  • 〒111-0023 東京都 台東区 橋場 2-14-19

地図

アクセス(電車)

  • 日比谷線の 南千住駅 (南出口)から徒歩 20 分
  • JR 線 南千住駅(西出口)から徒歩 20 分
  • 常磐線 南千住駅(西出口)から徒歩 20 分
  • つくばエクスプレス線の 南千住駅 (西出口)から徒歩 20 分
  • 東武伊勢崎線の 浅草駅(北改札口)から徒歩 20 分

アクセス(めぐりんバス)

  • 北めぐりん(浅草まわり)の 橋場一丁目 停留所(停留所の番号:8 番)から徒歩 7 分
  • ぐるーりめぐりんの 橋場二丁目アパート前 停留所(停留所の番号:12 番)から徒歩 1 分

三ノ輪駅から橋場不動尊へ行く場合、ぐるーりめぐりんが便利です。橋場不動尊から三ノ輪駅へ行く場合、北めぐりん(浅草まわり)が便利です。

浅草駅や今戸神社から橋場不動尊へ行く場合、北めぐりん(浅草まわり)が便利です。橋場不動尊から浅草駅や今戸神社へ行く場合、ぐるーりめぐりんが便利です。

めぐりんバスは台東区のコミュニティ バスです。台東区を観光する場合、めぐりんバスはとても便利です。めぐりんバスの詳細については、つぎの記事を参照してください。

アクセス(都営バス)

  • 都営バス(東 42-3)の 橋場二丁目アパート前 停留所から徒歩 1 分

南千住駅から橋場不動尊へ行く場合、都営バス(東 42-3)が便利です。また、橋場不動尊から浅草駅や今戸神社へ行く場合もこのバスを使うことができます。しかし、ぐるーりめぐりんの方が運賃が安いです(100 円)。

公衆トイレの有無

  • なし

橋場不動尊のすぐ近所にコンビニエンス ストア(ローソン)があります。ここはトイレの貸出をしています。また、徒歩数分のところにある石浜城址公園(南千住三丁目公園)には、公衆トイレがあります。

参考

不動院 - 天台宗砂尾山橋場寺不動院 橋場不動尊-台東区SP
砂尾山橋場寺 不動院 | 天台宗東京教区 公式サイト
不動院
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